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内容説明
〇資本主義は歴史上、最も成功した経済システムです。だが、いまやそれが、資本主義そのもの、そして世界を破壊する危機に直面しています。大規模な環境破壊、経済格差、信頼できる社会的な仕組みの崩壊という現代社会の大問題の解決のために、企業や個人はどのような役割を果たせるのか。
〇著者は、株主価値最大化のみを追求することそのものが問題を生み出していると指摘、共有価値の創造、共通の価値観に根差した目的・存在意義(パーパス)主導によるマネジメント、会計・金融・投資の仕組みの変革、個々の企業の枠を越えた業界横断的な自主規制、政府や国との協力が必要不可欠であることを説き、こうした行動には企業に利益をもたらす経済合理性があることを明らかにします。また、政府と市場は互いを必要とし、企業は民主的で自由な社会を支える包摂的な仕組みを強化するために積極的な役割を果たすべきだと提唱します。
〇15年にわたり強い危機感をもって問題解決に取り組んできた著者が、資本主義を創り直すための体系的な枠組みを提示します。
目次
プロローグ
第一章 「事実が変われば、考えを変えます。あなたはどうされますか」:株主価値は過去の考え
第二章 「資本主義を再構築する」実践:世界で最も重要な対話へようこそ
第三章 資本主義の再構築には経済合理性がある:リスク低減、需要拡大、コスト削減
第四章 深く根ざした共通の価値観:企業の目的・存在意義に革命を起こす
第五章 金融の回路を見直す:長期重視の考え方を定着させる
第六章 板挟みのなかで:協力し合うことを学ぶ
第七章 豊かさと自由の源泉を守る:市場、政治、資本主義の未来
第八章 変化という雪崩のなかの小石:世界を変えるための自分なりの道を見つける
感想・レビュー
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