内容説明
両親がともに学生時代から音楽をたしなんでいたこともあり、紀平カイルは楽器に囲まれて育つ。物心つく前から一度聞いた音を即座に再現できるなど、絶対音感と驚異的な記憶力があった。一方で、言葉の遅れや強いこだわりなど、気がかりなことも多かったという。そんなカイルが自閉スペクトラム症と正式に診断されたのは3歳のとき。両親は障害をひとつの個性と受け止め、多くのことにチャレンジさせてきた。いつしかカイルはピアニストになる夢を抱き、母はその夢をかなえるために寄り添い続けた。そしてとうとうプロデビューを果たす。多くを語らない息子に代わって、そばで見守り続けてきた母が、ピアニストとして羽ばたくまでの道のりを丁寧に振り返る感動作。巻頭のカラー口絵では、誕生からピアニストとしてデビューするまでの歩みを紹介する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
29
先日、教育テレビで観た「ギフト」。東大の異才発掘プロジェクトにも関心を持っていて、その両方が出てきた。発達障害についても、ここ数年で、随分捉えられ方が変わってきたと思う。少しずつではあるが、特徴も含めて、知られてきたことがあるのかと思っている。ただし、家族としてという視点のものは、あまり知らなかったので、いろんな気づきがあった。これは、発達障害云々に限らず、一般的にも当てはまることがあると思った。無理な早期教育ではなく、心の成長を待ってから・・・という、ある先生との出会いが大きかったのだと思うし、賛成だ。2020/03/22
如月小町
4
24時間テレビで彼の事を知り、その豊かなピアノの音に惹かれてこの本を読んでみた。他人とは違うと感じていたわが子が「自閉症」と診断され、それを受け入れながら寄り添ってきた両親。その後、次々と苦難が続くが、カイルさん本人と両親が出会った人に助けられて成長していく。確かに大きな苦難だったと思う。だけど、彼の才能を発見できる家庭と、その才能を伸ばす環境があったことがうらやましくも思う。 自分に合ったものに出会える確率って、そんなに多くないとから。でも、それを含めても、彼のピアノは素晴らしかった。2021/08/28
happy55703
1
これからもピアノを楽しんでください。2021/05/12
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