内容説明
国家と市場の関係を扱う政治経済学。その基本的な考え方から新しい研究までわかりやすく紹介します。グローバル化時代の国家の役割,先進国の資本主義,福祉国家のありよう,経済成長や不平等が起こる政治的要因,各国の財政政策,金融政策の違いなど,主要なトピックを網羅しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
井の中の蛙
10
政治経済学の概論を知ることができた。最近、本書の著者の一人である田中拓道氏の中公新書『リベラルとは何か』を読んだため、一部で同じ議論が展開されていて、理解の足しになった。最後の方の財政・金融・コーポレートガバナンスの話題に関しては自身がまだ不慣れなため難しかったが、各章の最後には読書案内もついていたため、特に気になったトピックに関しては今後も学びを深められそうだ。2024/11/18
かわかみ
8
大学の教科書で標準的な理論が説明されているのだろう。私は主に脱工業化とグローバル化の趨勢がもたらす事象について理解するために読んだ。私の関心事を分析するためのフレームワークが研究され蓄積されていることは予想以上だった。一方で、再分配や経済成長等の具体的な諸問題について説明するための仮説的なモデルについては、なお議論が積み重ねられていて決定的なことはあまり言えないようでもある。だが、冷戦時代(日本では55年体制時代)においては政治はイデオロギーの選好の問題でもあった。今日、本書が示すような理論化は好ましい。2025/10/15
のら
4
政治経済学の本を読むのは恐らく初めて。学部2~3年生以上の学生を念頭に、とあるように内容はやや難しい。個人的には、福祉国家や再分配などを扱っているため興味深く読むことができた。一つの仮説に対して異なる結論が出ている事象などを知り、新たな視点を得られたように思う。2023/11/22
Ra
4
興味関心reshape用の2冊目。福祉国家論を関心の基軸として、大きくは政治システムと資本市場の関係性を学びたかったので、up-to-date(20年9月初版1刷)であり評判もいい本書を手に取る。「〜の第一歩」系列の一冊ではあるが、はしがきにあるとおり、発展的内容も扱われているため、上記修辞は外されている。古典、基本書、最新研究が満遍なく引用・参照されており、大変勉強になった。特に福祉国家改革における「社会的投資国家」論はこのような形容で昨今の政策議論を捉えていなかったが、まさにという印象。2021/07/03
hurosinki
3
某氏に紹介してもらい選書ツアーで選んだもの。副題の通りグローバル化に伴って政治(国家)と経済(市場、資本主義)の関係はどのように変化したかという問いを大きく扱っている。 本書はグローバル化を何よりも経済的な変化(文化社会的な世界の一体化ではなく)と捉える。80年代以降の3つの変化(①資本移動の自由化②多国籍企業による海外直接投資③生産の国際分業体制の形成)が結びつき、世界的な市場統合が進んだことをグローバル化と呼んでいる。2021/09/29
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