内容説明
2019年6月30日、日本は機能不全に陥ったIWCから脱退し商業捕鯨の再開が実現した。本書は、元IWC日本代表の著者が約30年に亘る捕鯨問題の正しい歴史と争点をまとめるとともに、日本が苦手な国際交渉への指針と教訓を提供する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こぺたろう
11
日本は2019年にIWC(国際捕鯨委員会)から脱退しましたが、脱退に至るまでの過程や、捕鯨問題について丁寧に纏められています。食の多様性の確保の観点から、捕鯨を食糧安全保障の問題として捉えるというのは、なるほどと思わされました。IWCの抱える問題は根深い。当事者でなければ説明が難しいであろう空気感も含め、諸問題について平易に解説されており、大変勉強になりました。2021/05/06
静岡県産緑茶
1
講義の課題図書。筆者は日本代表団の一員としてIWCの最前線で交渉を担当してきた方。対立の要点から交渉のプロセス、脱退に至った経緯、今後どうあるべきかについて分かりやすく説明されている。授業でも何度も言われているが、捕鯨問題を「通して」考えることの重要性、なぜ捕鯨を行わない国が鯨類資源の持続可能な利用を支持する立場にあるのか、改めて認識することができた。反捕鯨国の論理や主張にも触れ、「日本」の立場だけを主張するというのではない姿勢に好感が持てる。2024/07/05
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