内容説明
地上の水を集めて海まで流れる河川。穏やかな川面から一変、荒々しい濁流をみせることも。川と人とのかかわりを、科学技術の方面から追求するのが河川工学です。親しみやすい川の景観を守りつつ、洪水を防ぐための堤防や水の流れの調節など、見慣れた川にも多くの技術が隠されています。河川工学の実務者が基礎知識から洪水ハザードマップまで、よどみなく解説。さて、あなたの街にはどんな川が流れていますか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さば
1
河川工学まったく知らない初学者にとっては本当にわかりやすい。用語の説明だけでなく「〜という理由で〜とすることが望ましい」のような書き方が多くてありがたい。ただ水文観測データの扱いについては途端に抽象的な説明になっていた。基礎の基礎を短時間でさらっとさらうことができてよかった2018/12/03
こずえ
0
防災工学専攻でなくとも読んでおくとよい。
oputy
0
業界の大先輩の著書。「河川とは何か」という導入部分が非常に分かりやすかった。専門家以外にも分かるように、身近な例を示しながら説明する時に大変参考になる。2016/08/09
lo_resort
0
河川工学の概説に加え、(主に行政の)河川に関する防災についての考え方を盛り込んだ一冊。工学とは無縁の門外漢ですが、とてもわかりやすかったです。河川行政に関わる方にとって(行政サイドであれ反行政サイドであれ)前提知識を身に付けるのに大いに役立つかと思います。2015/03/28
飯田
0
作業として進めてしまっていたことの背景を確認できたり、ここ10数年の実務を振り返ることができました。また、業務経験がないテーマも大変読みやすく、勉強になりました。中尾先生、ありがとうございました。年末に読み終え、後輩にも勧めています。2015/01/21