内容説明
妻の出産を間近に控えた東京のサラリーマンが綴った日々の記録。感染拡大、緊急事態宣言、テレワーク、外出自粛、それでも淡々と過ぎる日々、そして迫る妻の出産予定日……素朴なタッチのイラストを添えつつ、コロナ禍での生活という「非日常」を鮮やかに映し出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鳩羽
6
作家であり編集者であり大学の講師でもある著者が、妊娠後期の奥さんとコロナ禍の落ち着かない日々を過ごしていくにあたって、賢い市民として、社会人として、夫として、生きるとはどういうことなのかを問う日記。いまだに心配しすぎなのか、警戒が足りないのか分からないままの日々を過ごしているが、少し怖がりすぎのように見えるこの日記からは、自分一人の場合と守るべき家族や共同体がある場合の、立場と思考の変化がよく見て取れる。個人主義が刹那的な勢いや多様性と引き換えにしたもの、そういった存在を発見するような日々であり日記だった2020/10/11
みあら
1
まだ一年もたってないのに 非常事態宣言前の2020年の3月辺りが懐かしく思えた。無事にお子さまが生まれてなによりです。2020/12/04