ブルーバックス<br> 認知バイアス 心に潜むふしぎな働き

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ブルーバックス
認知バイアス 心に潜むふしぎな働き

  • 著者名:鈴木宏昭【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2020/10発売)
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  • ISBN:9784065219515

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内容説明

「なぜあの時あれを見逃してしまったのか」「なぜこんなものを買ってしまったのか」「どうしてあんな簡単な問題が解けなかったのか」---誰しもが日常的に経験しているであろう、なぜか誤って認識したり、いつもならするはずのない判断や行動。それはなぜ起こるのか。このようなふつうの行動に現れる心の働きの偏り、歪みのようなものである「認知バイアス」について、わかりやすい事例を挙げて解説します。
認知バイアスという言葉は、一般的にも時々使われるようになってきて、なんだかよくわからないけど間違ってしまった、おかしなことをしてしまった、というときに認知バイアスという言葉で片付けようとする安易な解決も見られがちですが、著者は、「知」を身体、社会、感情、環境なども取り込んでトータルな人間の理解を深めようとする認知科学に基づき、理論的に分析しています。また、なぜ誤るのか、そして誤ることには意義があるのか、それは何なのかを解き明かします。
認知メカニズムは、ある状況では賢い判断をするように働き、ある状況では愚かな判断を生み出す。つまり人間は賢いようで愚かで、愚かなようで賢いものであるということがわかる1冊。
第1章 注意と記憶のバイアス:チェンジ・ブラインドネスと虚偽の記憶
第2章 リスク認知に潜むバイアス:利用可能性ヒューリスティック
第3章 概念に潜むバイアス:代表性ヒューリスティック
第4章 思考に潜むバイアス:確証バイアス
第5章 自己決定というバイアス
第6章 言語がもたらすバイアス
第7章 創造(について)のバイアス
第8章 共同についてのバイアス
第9章「認知バイアス」というバイアス

目次

第1章 注意と記憶のバイアス
第2章 リスク認知に潜むバイアス
第3章 概念に潜むバイアス
第4章 思考に潜むバイアス
第5章 自己決定というバイアス
第6章 言語がもたらすバイアス
第7章 創造(について)のバイアス
第8章 共同に関わるバイアス
第9章「認知バイアス」というバイアス

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろき@巨人の肩

108
認知バイアスとは、人間が生き延びるために必要な思考習慣「ヒューリスティック」の負の側面。ヒューリスティックにより、生命の危機に対して経験則をもとに迅速に判断してきた。これまでは認知バイアスが命取りになることはなかったが、情報が氾濫する現代社会においては、誤ったヒューリスティックにより、致命的な意思決定のミスを犯しかねない。また、言語、創造、共同という知的活動においても、認知バイアスが大きく影響しているという研究は非常に興味深かった。「脳の奴隷」とならないためにも、無意識を意識することが大切である。2022/10/03

breguet4194q

72
バイアスというものが、良くも悪くも人の行動や考え方に影響を与えている事が、詳細に説明されています。(全編通して考えると、残念ながら悪い方が多いように思います。)今話題のAIなど、今後社会が直面する問題にも、正視眼で論陣を張っており、個人レベルでどういった姿勢であるべきか、丁寧に書かれています。各章末に参考文献が掲載されておりますので、更に深めて学びたい方には良いと思います。2021/05/17

tamami

68
認知バイアス:偏見や先入観などにとらわれて、気づかないうちに思い込みや勘違いをしてしまう(本書帯より)について、様々なデータや心理学実験を通して、そのような行為が何故起きるのかを検証し、気をつけるべきことを例示する。自分の行為は全て自由意志による、と思っている向きには衝撃的な内容かもしれない。人間の脳が、自然の中で何百万年の歴史の過程で作られたことを考えれば、現代の生活環境の中では無理もない話だろう。しかし、日常では、精々そういうこともあるかも知れない、位に割り切って生活していく方が気楽に生きられるかも。2022/10/06

Koichiro Minematsu

63
認知バイアスは、時に人を過剰に反応させてしまった結果、困ったことが起きてしまうが、本書では認知バイアスは人間の本能でも、生得的な性質でもないという。それは文脈によってバイアスになったり、私たちの支えになったりしてくれるものと締めくくる。じゃあどうしたらいいのか。将来起こる可能性に対して、事前に準備するのは困難な時代になっている今、人間の認知をプリコラージュする。いいアイデアと思います。そんな使い手になりたい。2021/02/09

なっぱaaua

60
「認知バイアス」という難しいテーマにも係わらず筆者の書きぶりと軽いジョークが上手でとても読み易く分かり易かった。バイアスってネガティブな要素だけではないというのが、新たな気付きとなった。コロナ禍によるいろいろな出来事や先日のアメリカ大統領選とかを見ていて、人間ってバカだなって感じたのもバイアスなんだよね。言語は絵を下手にするとか、将来のことは予測出来ないのであり合わせのもので凌ぐしかないとか新たな発見が多数あったが、最大の驚きはブレーンストーミングが有効であるという研究が一つも無いという事。マジで…。2021/03/18

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