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内容説明
近代市民精神の発見であると共に、寅彦随筆の転換ともなった「丸善と三越」をはじめ、「読書論」「人生論」「科学者とあたま」「科学に志す人へ」「わが中学時代の勉強法」「『徒然草』の鑑賞」等29篇収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
55
学校を卒業したばかりの秀才が先生になって講義をするととかく講義がむつかしくなりやすい(23頁)。学問の研究は絶対自由でありたい(49頁)。自分は田舎の独り子でなんの苦しみもなく暢気に育てられた方である(76頁)。 頭のよい人は、あまりに多く頭の力を過信する恐れがある(93頁)。頭がいいと思い利口だと思う人は先生にはなれても科学者にはなれない(96頁)。2021/12/16
Tenouji
18
寺田寅彦は、いい。たまに読むと、デトックスされる感覚がある。あ、思考の垢のデトックスねw。読後、言葉と心の関係が、なめらかになるんです。2021/06/19
surucucu
11
科学に志す人へ、科学者とあたま、レーリー卿などの科学関連の話が興味深く読めた。寺田寅彦が人の歌集を評した本文よりも、巻末の角川源義氏による寺田寅彦への解説のほうがおもしろかった。丸善と三越、一つの思考実験も考えさせられることが多く面白かったが、岩波の随筆集と被ってしまったのでちょっぴり損した気分。買い揃えるならどちらかにしないといけないか2021/02/28
エムパンダ
7
寺田寅彦初読。大正~昭和初期の随筆集ながら、令和の現代でも色褪せない論ばかり。最近徒然草を読んだので、「『徒然草』の鑑賞」はおもしろく読めた。読書論・人生論の他に科学についての考察、句集の評論など29篇入り、1950年刊行本を底本にして字体等を読みやすく令和2年に出版されている。他の随筆集にも触れてみたい。2021/04/02
あんどうれおん
4
優しい学者が遺した、幅広いジャンルの随筆。百年先を見通したかのような卓見が随所に光る、素敵な一冊です。掌編の集合であり、重厚な作品集でもあると感じました。それでも、解説を読む限り、ほんの一部を編纂した体裁のようですね。著者は本当にすごい人だと思います。2021/06/21
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