ハンセン病は人に何をもたらしたのか

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ハンセン病は人に何をもたらしたのか

  • 著者名:川﨑愛
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  • 流通経済大学出版会(2020/10発売)
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  • ISBN:9784947553874

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内容説明

「病者の撲滅」を目的としたハンセン病療養所を国が設置したのは1909年。それから110年経過した現在もハンセン病療養所は存在し、そこに暮らす人々がいる。ハンセン病は死にいたる病ではなく、約70年前には治療法が確立していても隔離政策は継続された。ハンセン病療養所への隔離は、地域、家族だけでなく社会からの排除を自身に内在化させた。本書では、療養所で暮らす病歴者の自発的な表現活動を通して「自己差別」から自身を解放し、社会を動かしていく道筋を明らかにする。

目次

はじめに-なぜハンセン病療養所なのか
序章
第一章
ハンセン病療養所は医療施設か
第二章
ハンセン病政策と当事者運動
第三章
ハンセン病療養所での生活
第四章
ハンセン病療養所の現在と将来に向けて
終章

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Schuhschnabel

2
いろいろな部分に目配りがされていて、現代的な問題関心からハンセン病問題を考える足掛かりとして使える本だと思う(論文集のため似たような記述が何度か出てくるのはご愛敬)。最も深刻な問題は「入所者自身に対する自己差別」であるというのは全くその通りで、外から働きかけようにも、たとえそれを自覚できたとしてもそれが本人にとって幸せであるとはっきりとは答えられない。法律を作るのは一部のエリートなのに対し、その法律を廃止させるには不利益を被っている当事者の他に一般市民の賛同・協力が不可欠なところに不条理を感じる。2021/06/13

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