羅針盤としての政策史 - 歴史研究からヘルスケア・福祉政策の展望を拓く

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羅針盤としての政策史 - 歴史研究からヘルスケア・福祉政策の展望を拓く

  • 著者名:猪飼周平
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  • 勁草書房(2020/11発売)
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  • ISBN:9784326701087

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内容説明

ヘルスケアと社会福祉をめぐる政策史研究の意義は、制度がどのような経緯と社会的背景から生まれてきたものであるか、現在私たちはどのような社会に進みつつあるのか、これらの認識に基づくとき政策がいかにあるべきか、について有効な知見を与えうることである。政策的インパクトを有する優れた政策史研究のあり方を示す論文集。

目次

序章 ヘルスケアと社会福祉における政策史の可能性[猪飼周平]
 1 ヘルスケアと社会福祉における政策史の貧困
 2 現在に焦点をおく政策史
 3 羅針盤的知識を生み出すものとしての政策史
 4 社会科学と政策史
 5 歴史観の改訂
 6 歴史的トレンドの発見
 7 政策史の構想力

第1章 日本における精神病床入院と生活保護──過剰病床数と長期在院問題の淵源[後藤基行]
 はじめに
 1 先行研究はどう語ってきたか
 2 精神病床入院の3類型
 3 類型別の入院
 4 3類型別の精神病床入院の長期統計
 5 医療費支払区分別の在院期間
 おわりに

第2章 戦後日本における病院の福祉施設的利用[高間沙織]
 1 病院の福祉施設的利用
 2 社会福祉費の老人医療費への傾倒
 3 戦後の病院の供給と福祉施設の供給
 4 戦後史からの示唆と課題

第3章 薬剤師の職能史──医療システムの変容と薬剤師の再専門職化[赤木佳寿子]
 1 薬剤師のアイデンティティ・クライシス
 2 戦後における薬業の世界史的概観
 3 日本の病院薬剤師の職能形成
 4 薬局薬剤師の職能形成と医薬分業
 5 薬局薬剤師の職能変化と社会的期待とのギャップ

第4章 知的障害者像の偏りから生まれた典型的な生活──なぜ日本の知的障害者は親元から作業所に通うのか[原田玄機]
 1 日本における知的障害者処遇の特徴がなぜ生まれたか
 2 開かれていた問題系──1960年代の知的障害者処遇構想
 3 より重度の知的障害者への関心の集中
 4 家族を前提とした処遇の形成
 5 1990年代以降の変化と今後の展望

第5章 海図なき医療政策の終焉[猪飼周平]
 1 医療政策の時間尺について
 2 治療医学の時代としての20世紀
 3 病院の世紀における医療供給システムの3類型
 4 病院の世紀における日本の医療供給システム
 5 病院の世紀の終焉と包括ケアシステム
 6 基本デザインを構想する思考

あとがき

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