内容説明
ポスト・ヒューマニティーズの哲学思想、公共性の環境倫理学、3.11以降の原発と復興に関する倫理学等、90年代以降の環境倫理学・環境哲学の潮流を体系的に捉え直すと共に、実践を支える思想として、未来をつくっていく学問としての環境倫理学を提示する。人が「生きる場」としての「環境」、リアルな課題と対峙するテキスト。
目次
はじめに[福永真弓]
序 章 本書が取り組む三つの課題[吉永明弘]
第I部 災後の環境倫理学
イントロダクション[山本剛史]
第1章 リスク社会における環境倫理学[福永真弓]
第2章 福島第一原発事故に対する欧米の環境倫理学者の応答[吉永明弘]
第3章 放射性廃棄物と世代間倫理[寺本 剛]
第4章 環境正義がつなぐ未来――明日へ継ぐに足る社会を生きるために[福永真弓]
第II部 未来の環境倫理学
イントロダクション[山本剛史]
第5章 多様性の環境倫理に向けた環境徳倫理学の理解[熊坂元大]
第6章 ハンス・ヨナスの自然哲学と未来倫理[山本剛史]
第7章 気候工学とカタストロフィ[桑田 学]
第8章 「人新世」時代の環境倫理学[福永真弓]
終 章 未来の環境倫理学のための二つの補論[吉永明弘]
おわりに[吉永明弘]
キーワード解説
事項索引
人名索引
執筆者一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マウンテンゴリラ
1
環境問題に対する対策はもはや待ったなしの状況にある。これは、私自身も含め、多くの人々に共有されている思いだろう。しかし思いだけでは現実は前に進んでゆかない。このことは大国、先進国のエゴや、途上国による責任追及、つまり、自己利益という思いに基づく議論の応酬で、遅々として対策が進まない現実に示されているように思われる。ことは重大であるだけに、机上の理論ではなく実践が求められる、というのは確かであるかもしれない。しかし、子供たちが業を煮やすほどの愚かな議論の応酬を目の当たりにすると、やはり理論面、→(2) 2020/02/22
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