農業保護政策の起源 - 近代日本の農政1874~1945

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農業保護政策の起源 - 近代日本の農政1874~1945

  • 著者名:佐々田博教
  • 価格 ¥3,850(本体¥3,500)
  • 勁草書房(2020/11発売)
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  • ISBN:9784326351770

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内容説明

農協改革、農地の集約、企業の参入、いま日本の農業は改革が叫ばれているが、実は明治時代にも「攻めの農業」が存在した。政治家・官僚・農家が互いに利益を融通しあっていなかった戦前、どのような思想で農業保護政策が導入されたのか、構成主義で鮮やかに読み解く。日本農業のこれからを語るのに欠かせない一冊が、ついに登場!

目次

第1章 いつから農業は保護されるようになったのか
 1 本書の概要
 2 政策アイディアに注目して農政を分析する方法
 3 本書の構成

第2章 大農か小農か――明治期の農政をめぐる対立
 1 勧農政策
 2 産業組合法と農政の転換
 3 まとめ

第3章 農務官僚の台頭と小農論の広がり――大正・昭和初期の農政の展開
 1 保護主義的性質を強める農業政策
 2 小作関連法の政策過程
 3 利害構造に注目した説明――合理的選択論
 4 政策アイディアに注目した説明――構成主義制度論
 5 まとめ

第4章 食料統制システムの構築――戦時期における政府の市場介入
 1 米価政策
 2 産業組合の権限強化
 3 権限強化が行われた理由
 4 まとめ

第5章 農山漁村経済更生計画――戦時期における農村の組織化
 1 農山漁村経済更生計画
 2 利害構造に注目した説明――合理的選択論
 3 政策アイディアに注目した説明――構成主義制度論
 4 満州移民政策、「皇国農村確立運動」、そして終戦へ
 5 まとめ

第6章 日本農政の来た道とこれから
 1 農業保護政策の起源
 2 戦前農政の遺産
 3 現在の農政論争との関連性
 4 今後の研究課題

あとがき
参考文献
人名索引
事項索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中将(予備役)

0
明治から戦争の頃までの農政の動きをまとめた本。行政や政治と業界の結び付きでなく、根強い小農保護の思想を追っていて面白かったが、それ以上にあとがきで述べられた忘れ去られた記憶への問題意識に共感した。近代の堅めの文章に訳の如く平易な言い換えを付けているのには丁寧すぎる感も抱く。2019/01/25

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