内容説明
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嘘は人間にとって不可欠なものであり、極めて日常的な現象だけにアプローチが困難なテーマ。本研究では、嘘の中でも欺瞞性認知という人間の主観性について精緻な検討を加えた。一連の実験的検討で得られた知見は、欺瞞性認知の様々な源泉について明らかにしており、日々の誤解の生起が抑制される実際的効果が期待される。
目次
第1部 本書の背景
第1章 欺瞞に関する先行研究の検討と本書の立場
第2章 予備的研究1-欺瞞検知実験
第3章 予備的研究2-青年の日常生活における欺瞞の様相
第4章 予備的研究3-典型的な欺瞞場面と欺瞞的な発言内容に関する信念の構造
第2部 発言内容の欺瞞性認知を規定する諸要因
第5章 情報操作理論に基づく発言内容の欺瞞性の分析
第6章 関係の公準についての検討-好意性と欺瞞性認知
第7章 強調語と欺瞞性認知
第8章 話し手・性差・公準の複数違反効果,個人差変数と欺瞞性認知
第3部 総括
第9章 全体的考察