内容説明
鹿鳴館の時代は、男たちにとっては、ファルスであったにすぎないが、共演した女たちにとっては、残酷なドラマであった。井上武子、伊藤梅子、大隈綾子、大山捨松、森常ら、近代日本を形成した若き獅子の夫人たちの、おびただしい汗と涙が、カドリールの曲や、バッスルのドレスのかげから浮かびあがってくる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sarara0904
1
最近「獅子の時代」再視聴しながら、明治時代関係の本を本棚からひっぱり出してきている。明治の元勲、偉人の影には夫人の頑張りがあり涙があり…。また夫人に足を引っ張られる偉人あり…。歴史をほんとうに動かしていたのは誰なのだろうかと考えてしまう。2012/01/03
丰
0
Y-202003/12/14
読書記録(2018/10~)
0
ものすごく昔に実家で読んだ本をもう一度読みたくて入手。史実的には疑わしい人物伝も含むようだが、鹿鳴館の女性たちにスポットを当てた一冊。井上武子・末子や、森常が興味深かった。2022/09/22
Ru
0
鹿鳴館で活躍した女性たちにスポットを当てた一冊。彼女らの努力から華やかな生活まで、詳細に知ることができた。ただ、この本がしきりに向かおうとする“犠牲的な人生”については、そこまではないように思える。タレントのみうらじゅんさんが「大きな成功には大きな苦労が伴うもの(だから私は小さな成功だけでいい)」としばしばおっしゃっているが、彼女らは大きな苦労とともに、夢のような体験(欧米滞在や豪華なドレス、学びの機会など)も同時に得ているからだ。それらなしの人生を選べると言われても、彼女たちは選ぶだろうか?2022/01/17
トマシーナ
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鹿鳴館と言えば、華やかな華族の世界しか思い描かなかったが、本書を読んで、その舞台裏の、特に女性たちの活躍に目を見張った。ガイドブックはおろか、満足な辞書さえなかった時代に、海外に赴任する夫に付き従って行った女たちの努力の賜物が語られる一方、政府が進める条約改正が捗らなかったことが対照的に知らされる。一抹の夢物語の世界。2021/04/15
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