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内容説明
自分の言葉で思考することを覚えた少女。迷いながらも1歩ずつ世界を広げていく――「ボクシング・デイ」それはクリスマスに1日遅れてプレゼントを開ける日。「ことばの教室」に通い始めた10歳の栞は、思うように言葉が出てこない。しあわせ、悲しみ、そんな言葉に想いを巡らす日々が訪れ、栞はいつしか滑らかな発音だけではない贈り物を手にしていた。<第18回椋鳩十児童文学賞受賞作品>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
九月猫
44
タイトルの意味は、クリスマスに一日遅れてプレゼントを開ける日。「ち」と「き」を上手く区別して発音できない小学校4年生の栞の1年間のお話でした。まだ本当の「悲しい気持ち」も「しあわせ」の意味もわからない10歳。わからないことがあったら立ち止まってじっくり考えること、と教えてくれた佐山先生や、同じ時期を同じ教室で過ごす友人たちとのなんでもない日々。その毎日がボクシング・デイ。小学校時代、こんなに慈しみ深い先生や、しっかり考える子どもはいなかったぞと思うものの、あったかくて優しいお話というのは基本的に心地よい。2016/12/26
mino884
4
今日12/26に合わせて感想を綴ります。 尽くした人のためのボクシングデイ。 先生のあたたかさ、木を守りたい気持ち。 やさしさあふれる静かな冬の物語はタイトルからもにじみでています。 今日にふさわしい行い、いまからでもしなくてはと思わされる一冊でした。 2021/12/26
vodka
2
通して読んでも印象が変わらなかった、いい意味で。千晶くん、良い子だなぁ。2024/07/07
ゆい
2
22歳になってから初読みがこちら。表紙のように、気持ちをなぎの状態にしてくれました。ちょっと21歳、年の割にいろいろあったから今度は何事もなく平穏に過ごしたいという願いを受け止めてくれたかのよう。笑 小学校の時に出会った良い先生は、いつでも心にいてふっと何かを思い出させてくれる。2015/11/10
Tomoki Yamaguchi
2
読後思ったことはタイトルはボクシング・デイなんだが違うタイトルのほうがいいのではと思うほどこの単語の必要性を感じない。ただいい言葉だなとは思ったが子供に説明するため簡略化したのか正式な意味ではなかったです。2011/12/01