シリアで猫を救う

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シリアで猫を救う

  • ISBN:9784065210741

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内容説明

シリアの商業都市アレッポに生まれ、電気技師として働いていたアラー・アル=ジャリールさんは、内戦が激化するなか、負傷者や市街地に取り残された猫の救出活動を開始します。
その活動は、報道をつうじて世界中の人たちに知られるようになります。
そしてFacebookでつながった人たちからの支援を受けて、「サンクチュアリ」と呼ばれる猫の保護施設をつくり、空爆で傷ついた猫たちを保護していきます。
自らの危険もかえりみず、人間やどうぶつたちの命を必死に守るアラーさんの活動をつうじて、シリア内戦の悲惨な現実、戦争の愚かさを訴えかけます――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

103
シリアで戦禍の中猫を救うために活動している「アレッポのキャットマン」のノンフィクション、過去の話ではなくこの10年の話、恥ずかしながらこんな状況とは知らなかった、愚かな戦争の犠牲になるのは罪のない一般市民と弱い子供と動物、生きるか死ぬかの時にペットの面倒まで見られないそんな人間たちの中、取り残された猫を助けるため命がけで救助活動するアラー、敵国ではなく自国の人間を攻撃し殺戮するとは信じられない、歴史ある街を破壊し沢山の人や動物を殺す戦争が現代でも尚燻り続けているこの現実を知らなければならない。2021/03/10

こみっくま

49
なんという人だ!ああ、もうなんて人なんだ。このアラーって人は!シリアのアサド政権、そして民主化を求める反体制派。各々を擁護する国々の勝手な行いが招いた激戦は恐ろしい程の地獄絵図だった。その最たる被害者は何の罪もない国民、特に弱者の子どもや動物だ。いつ落命してもおかしくないのに自分の事などどうでもいい、シリアの人達を動物達を助けたいと言い切る。財産を投げうち自前の救急車を駆って救助。更に棄てられた猫達までも保護して世話をするなんて。ただただ頭が下がる。「人への情けを持つ者は、生あるすべてのものに情けを持つ」2021/02/01

たまきら

38
歴史で勉強した世界最古の歴史を誇る町の一つ、アレッポ。世界遺産にも指定されているこの町が内戦で荒廃していくなか、国外に脱出せずけが人を、そして苦しむ猫を助ける電気技師の男がいた…。いま、この瞬間死ぬかもしれない。そんな毎日を7年間も送り、何度も何度も苦しい思いをしているのに、トルコに滞在後も彼はまたシリアへ帰国し、今日も猫を、子供を、傷ついた動物たちを世話しています。なぜここまで人間は暴力的になれるのだろう?淡々と描かれる恐ろしい破壊と殺戮の日々を読みながら、人間の愚かさと崇高さに圧倒されました。2021/02/16

k sato

31
慈悲の銃弾は、政府による動物と市民への暴虐でしかない。シリア・アレッポの内戦下で、猫の保護活動に従事するアラー。その活動を取材した本書は、内戦が如何にばかげた惨劇であったかを物語っている。地獄よりもっとひどい場所で、どんなに爆撃が激化しようとも、猫たちの側を離れなかったアラー。動物たちの怪我を治せない状況にあっては、小さな額に慈悲の銃弾を撃ち込むこともあった。彼の決断に私の思考が停止した。「人への情けを持つ者は、生あるすべてのものに情けを持つ」。犠牲者には動物、建造物も含まれることを忘れてはならない。2023/09/25

ののまる

17
砲弾で破壊された瓦礫の中から猫を救う「キャット・マン」。そして子どもと動物のための“サンクチュアリ”を建設して、傷を癒やし続ける。戦争はいつも一番弱い立場(子どもや動物)に甚大な被害をもたらす。福島原発の避難地域に置き去りにされて餓死していった動物たちと同じだ。シリアで、もともと猫に対する偏見や虐待(特に黒猫)があるのは驚きだったけど(コロナが猫から感染するというフェイクニュースで、さらにいま猫を捨てる人が多くなっている)、愚かな人間の行為の中で、キラリと光る同じ人間の輝き。2021/02/03

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