富士見L文庫<br> 白澤さんの妖しいお料理処 四千年の想いを秘めた肉じゃが

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富士見L文庫
白澤さんの妖しいお料理処 四千年の想いを秘めた肉じゃが

  • ISBN:9784040738468

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内容説明

生まれながらの不運体質な女子大生・楠城湊は、その日もすこぶる体調が悪かった。
迷い込むように路地裏の料理処を訪れた湊は、そこで謎めいた美貌の店主・白澤さんに手料理を押し売られる。
「帰しませんよ? 貴女には、僕の料理を食べていってもらいます」
そう言って出された料理はなんと【肉じゃが】!! 
おかげですっかり体調は戻ったものの、その日からなぜか――妖怪が見えるようになってしまった!! 
白澤さんのご飯を食べれば治まる(?)ことから、店でバイトする代わりに簡単お料理レシピを教わることになり……!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まるぼろ

32
生まれつき不運な体質で高名な占い師からは「二十歳まで生きられない」とまで言われた楠城湊は大学進学を機に神戸で一人暮らしを始めるが、酷い体調不良に襲われた先に訪れた店は…というお話です。湊がその生まれつきの体質の割には考えなしで現実逃避したがる嫌いがありますが、それを補って余りある懐の深さと白澤さんとの掛け合いが面白く楽しく読めました。湊の朧気に覚えている白澤さんの部分と白澤さんの変わらぬ想いと湊に惹かれている複雑な胸中も気になる所で次巻以降どうなっていくのか楽しみです。2021/01/15

よっち

32
生まれながらの不運体質な女子大生・楠城湊が希望を見出した街・神戸。体調が悪く迷い込むように路地裏の料理処を訪れた彼女が、謎めいた美貌の店主・白澤さんに手料理を押し売られる飯テロ小説。白澤の作った肉じゃがを食べたら妖怪が見えるようになってしまった湊。白澤の作る料理にはいろいろ役立ちそうな知識があって、体質改善のためにバイトで白澤が作る美味しいご飯を食べるようになって、良くも悪くも様々な出会いもありましたけど、物語の構図が明らかになっていく中でなかなか業が深そうな因縁が明かされた二人のこれからが楽しみですね。2020/12/21

mariann

27
生まれながらの不運体質の湊がひょんなことから見つけた薬膳料理店。そこの店主の白澤さんに体質改善してもらいながら妖怪の魔の手から守ってもらうというお話。この作者さん、いつも甘そうで甘くない、けどちょっぴり甘い←どっち?って絶妙な配分がお上手で、今回はかなり甘めに振られている。どっから見ても中華寄りなのに断固として認めないおとぼけとツンデレが可愛い白澤さん。薬膳も漢方も実は歴とした日本発祥の物らしい。お勉強になりました。彼のすごい執着と飯テロ要素多彩ですごく楽しく読了しました。表紙も描き込まれていて良い。2021/07/07

よっしー

22
タイトルが気になって手に取ったのですが…個人的には微妙という感じです。地元神戸が舞台ということもあり、街の風景などは想像ついて楽しいのですが、最後まで白澤さんの性格が好きになれませんでした。ご飯は美味しそうだったのに…そこまで引き込まれなかったので残念でした。2023/02/28

RINGOoisiiiiiii

10
勉強になる一冊だった。不運体質なヒロインはとある占い師に20才までしか生きられないと言われる。その占い師のアドバイスを聞き神戸へ。そこで不思議な男性と薬膳料理店に出会い…。ヒロインが不運体質なのに卑屈にならず元気っ子で明るくて良かった。そんなヒロインと薬膳料理知識が同じレベルだったのでへーの連続。漢方とかゲテモノとか…薬膳料理に土下座するレベルの勘違いをしてました…。かなり勉強になりました。もっと薬膳料理について知りたいので続いて欲しい!2020/11/05

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