内容説明
盲目の強打者登場に、球界は大パニック!?
盲目の天才打者、横浜大洋ホエールズの田中一郎選手。
盲導犬に先導され、“耳”で球種を捉える驚異の打法で、昭和54年度は本塁打56本、打率4割7分4厘を記録。とくに対巨人戦での活躍はめざましかった。
壮大な「予告ホームラン」でも物議をかもす田中の謎につつまれた生い立ち、球界がうろたえるえる様を、一匹の“野球盲導犬”が語る、奇想に満ちた物語。
解説/菊池雄星(シアトル・マリナーズ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そうたそ
17
★★★☆☆ 盲目の野球選手が盲導犬とともにプロ野球で活躍する話。現実離れしたような桁違いの記録を数多く叩き出すという荒唐無稽な話のようで、案外とデータに基づいた数字の上で書かれていたりするので、違和感のない絶妙なラインをついたストーリーが作られている。総じてアンチ巨人の人にとっては心がスカッとするような内容。そうでなかろうと、異色の野球小説として手に取る価値はあり。2021/02/19
Book Lover Mr.Garakuta
14
図書館本:盲導犬の補助により野球を楽しむ本。こうもり傘の下りが面白いですね。★3くらいかな。2021/02/27
りえぞう
4
◎。井上ひさし先生、やっぱり今読むと少し古いかなーと思うし……今はこんなに野球は巨人の時代じゃないからなあ(何なら、人気スポーツはよりサッカーに傾いていたりするし)。ただ、今これを取り上げるのはきついけれど、一石を投じる作品ではある。2024/06/17
1goldenbatman
3
「………まあ江川のことはどうでもいい。……」2025/02/08
たかひろ
2
盲導犬チビが語る盲目の大洋戦士田中一郎の奇想天外な物語は、アンチ巨人の形をもってして語られる巧妙な日本風刺だ、たしかに栄光のとか不滅のといった文脈で語られる巨人には、そのまま高度経済成長,バブル期へいたるまでの日本人の悪癖を映し出したような側面もあるのだろう。何より面白いのは井上ひさしの軽妙で皮肉な文体。いろんな角度から讀賣、報知、江川、長嶋達をからかう。 そして、いまはもう巨人軍の時代というのは過ぎ去って、パリーグが盛り上がり、大谷翔平という新たなスターがいる。野球界は間違いなく変わったのだなぁ。2024/12/14
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