関口宏・保阪正康の もう一度! 近現代史 明治のニッポン

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関口宏・保阪正康の もう一度! 近現代史 明治のニッポン

  • ISBN:9784065202401

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内容説明

勝海舟、大久保利通、西郷隆盛、木戸孝允、伊藤博文ら数々の英雄たちが天皇を支え、築き上げた新国家・明治日本。
明治日本を知らなければ、現代の日本はわからない。
明治を形作ったひとり一人の素顔、新天皇の東京入城に沸いた庶民の姿、文明開化、岩倉使節団の珍道中に始まり、西南戦争、台湾出兵と世相は徐々に血なまぐさくなっていく。
軍部の強化に努めた新生日本は遅れてきた帝国主義国として列強の後を追い、日清戦争、日露戦争へと突入していく――。
激変に次ぐ激変、日本史のなかでもっとも面白く、生き生きとした時代の記録。

目次

どっちがホンモノ? 2枚の「大政奉還絵図」
徳川家茂、孝明天皇の急死と「暗殺説」の真相
幕府軍を追い詰めた「錦の御旗」を創作した男
江戸城開城! 大奥千人の美女はどこへ消えた?
函館陥落! 敵将・榎本武揚「投降」の手みやげ
廃藩置県 二七〇藩を「恩讐」で再編した新政府
飛脚から電信へ 文明開化で郵便ポストに小便する人
「日本人は小便臭い!」岩倉使節団男女一〇七人の珍道中
混浴は禁止! ガス灯、学制、牛肉食、鉄道敷設
農家の次男、三男たちの「徴兵逃れ」マル秘作戦
命懸けで「朝鮮派遣」を訴えた西郷の覚悟
台湾出兵という政治的賭けに勝った大久保の絶頂
安政五年のリベンジ、朝鮮に圧力をかける日本
「ボウズヲシサツセヨ」西郷隆盛暗殺計画
西郷vs新政府 西南戦争を演出した欧州の武器商人
冷徹・冷酷の政治家 大久保利通の最期
天皇を守る軍・近衛兵の反乱と山縣有朋の長州閥
明治天皇が命名した靖国神社と国歌・君が代誕生秘話
明治のパンデミック・コレラ大流行で死者10万人
カメハメハから七代目、ハワイ国王カラカウアが来日!
日本初の汚職・北海道官有物払い下げ事件
自由之介、自由太郎、「自由」ブーム、到来!
鹿鳴館でモテモテだった美女・陸奥亮子と勝海舟の批判
素行不良に、色恋沙汰 華族たちの事件簿
「今太閤」と言われた農民出身宰相・伊藤博文
日本人のみ25人が死亡したノルマントン号の悲劇
「わが国では宗教が弱い」憲法審議伊藤の演説
憲法発布でお祭り騒ぎの日本人を見た外国人の嘲笑
完成早々焼け落ちた国会議事堂とロシア皇太子襲撃事件
西太后率いる清を撃破! 日本陸海軍はなぜ勝てたのか
日清戦争の「戦利品」を手放せ! 独仏露の圧力
日本軍部の仕掛けた謀略 閔妃殺害事件の真相
「狙い目」は中国沿岸部 列強が奪い合った租借地
皇后のお酌に涙した 徳川慶喜と明治天皇30年目の邂逅
外国人も日本で裁く ミルナー事件とカルロス・ゴーン
西太后が支援した義和団の乱 欧米列強の公使館を包囲
大正天皇妃は高円寺村で育てられた「健康優良児」
二一〇名中一九九名が死亡 八甲田山死の雪中行軍
夏目漱石が見抜いた「日英同盟」の真の姿
日露戦争開戦! 大活躍した元大工たちの「工兵隊」
欧州最強・バルチック艦隊はなぜ日本海軍に敗れたか
ロシアから奪った土地と線路 関東州と満鉄の創設
韓国の皇太子・李垠と日本の姫君・梨本宮方子の結婚
「私には透視能力がある」千里眼事件とハレー彗星大接近
体調不良の明治天皇は「大逆事件」を知らされなかった
「私は皇太子の教育に失敗した」とつぶやいた明治天皇
明治の終焉――天皇崩御と乃木大将夫妻の殉死

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みなみ

17
この番組を偶然、番組表から見つけたときはすでに大正も後半だった。明治時期の番組も見たいと思っていたので書籍化を知り読んでみた。当番組は「もう一度!近現代史」というよりは「細かすぎて伝わらない近現代史」といった風情があるが(笑)書籍化されたものはわりと平易に読める気がする。わかりやすいトピック分けで、明治の日本を解説している一冊。書籍もいいけど過去の番組の配信もお願いしたい…(もう本の感想じゃない感想になった)2021/03/18

Sakie

14
BSの番組が好きだった。幕末から明治時代に入る頃になると、記録もそれなりに残っており精神性も現代人に近い。学生の時分には知識の羅列でしかなかった出来事が、ようやく社会の空気や個々の人間の思惑として捉えられる。1年1トピックほども細かく出来事を取り上げる。関口さんはフリップを読みあげて保坂さんの説明を拝聴しているだけではなくて、知識を持ったうえで所感を差し挟んでいる。穏やかな語り口ながら、鋭いものがある。当時の政治家は現代の政治家より優れたものを持っていたのだろうが、歴史は時代の勝者のものならざるを得ない。2025/02/10

ムーミン2号

9
あとがきで保阪さんが学生たちは「近代日本史を知らなすぎる」と述べておられるが、ワタシもご同様。維新なって、戊辰戦争があって、岩倉使節団が洋行して、郵便制度ができたとか、鹿鳴館ができたとか、やっと憲法発布なったかと思うと日清・日露戦争があったり、その間大久保も伊藤も暗殺されてしまったり・・・とかいうことくらいは知っていても、それをもう少しでも深く探ったことはない。本書ではそれを知ることができるし、編年体のように年を追っているのである程度流れもつかめる。面白かった。BS-TBS放送のものの書籍化(第1巻)。2022/08/12

鈴木双葉(全日本目が死んでる団団長)

7
大正時代あたりから、ついうっかり見始めてしまったこの番組。/もし明治維新からこっち、日本が帝国主義的な国家運営をしていなかったら、その後どういう歴史になってたんでしょうね。日本はどうなってたんだろう。/大正天皇はその地位につくづく向いていなかったようで、エピソードに好感を持つと同時に、痛ましさも感じる。/ていうか関口宏さんって、元々役者さんだったの!?(←本の内容に関係ない)2020/12/09

えぬ氏もわるよのぉ

5
読みやすく、歴史の流れをざっくりとおさらいするには良い本と思う。2020/12/31

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