新型コロナ対応・民間臨時調査会 調査・検証報告書

個数:1
紙書籍版価格
¥2,750
  • 電子書籍
  • Reader

新型コロナ対応・民間臨時調査会 調査・検証報告書

  • ISBN:9784799326800

ファイル: /

内容説明

新型コロナウイルス感染症に対する日本政府の取り組みを中心に検証してきた成果を報告


一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ(以下API※)により発足された
「新型コロナ対応・民間臨時調査会」(コロナ民間臨調)は、
新型コロナウイルス感染症に対する日本政府の取り組みを中心に検証してきました。


政府責任者等83名を対象に延べ101回のヒアリングとインタビューをもとに、19名の専門家が執筆

コロナ民間臨調は、高い専門知識と見識を有する各界の指導的立場にある識者4名で構成する委員会のもと、
個別の分野の専門家19名によって構成されるワーキング・グループを設置。
委員会の指導の下、ワーキング・グループメンバーが政府の責任者など83名を対象に
延べ101回のヒアリングとインタビューを実施、原稿を執筆、報告書を作成しました。

武漢邦人救出、ダイヤモンド・プリンセス号対応、水際対策、
大規模イベント中止・一斉休校、緊急事態宣言、経済対策、
緊急事態宣言解除、PCR等検査、医療・介護体制、
政治家と専門家の共同作業、政府と都道府県・自治体の連携、国際社会との協調など、
日本はどのような危機や困難に直面していたのか。
官邸(内閣官房)、厚生労働省、内閣府、経済産業省などの政府、
専門家会議、都道府県、医療関係者は、この難局をどう乗り越え、成果を上げたのか。
ベストプラクティスは何か。あるいは、対応がうまくいかず、課題を残したところはどこか。
教訓は何か。それらを検証した調査・検証報告書です。


「新型コロナ対応・民間臨時調査会」委員

委員長 小林喜光 三菱ケミカルホールディングス取締役会長、前経済同友会代表幹事
委員 大田弘子 政策研究大学院大学特別教授、元内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)
委員 笠貫宏 早稲田大学特命教授、元東京女子医科大学学長
委員 野村修也 中央大学法科大学院教授、森・濱田・松本法律事務所客員弁護士

※ 一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ(API)は、2017年7月に発足した、アジア太平洋の平和と繁栄を追求し、この地域に自由で開かれた国際秩序を構築するビジョンを描くことを目的とするシンクタンクであり、フォーラムです。

【目次】
巻頭カラーページ
新型コロナ対応・民間臨時調査会(委員リスト)
コロナ民間臨調委員メッセージ
序文 なぜ、「コロナ民間臨調」をつくったか
第1部 「日本モデル」とはなにか
第2部 新型コロナウイルス感染症に対する日本政府の対応
第3部 ベストプラクティスと課題
第4部 総括と提言 「日本モデル」は成功したのか:学ぶこと特別インタビュー①西村康稔・新型コロナウイルス感染症対策担当相(経済再生担当相)
特別インタビュー②尾身茂・地域医療機能推進機構理事長
資料
・主要文献一覧
・クロノロジー
・参考資料

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mc6ρ助

12
コロナ第1波への日本の対応の調査報告。短期間にこれだけのものをまとめた人達の努力に頭が下がり、走り読みしかできない爺さまは申し訳ないと思う。「アベノマスク」と和歌山県の抜きん出た対応しかこの時点では評価の確定しておらず、多くは後世の評価に委ねられる。それにしても、ここから第3波までのあいだに和歌山県のようにしかるべきシステムを構築できなかった、国とほとんどの自治体、政治家が官僚にできる判断しか下してないようで、最高裁判決文の「高度な政治的判断」に首をかしげた昔が懐かしい。できるなら、和歌山県に移住したい。2020/12/27

小鳥遊 和

9
『検証 安倍政権』同様、政府融和的な立場で議論。危機管理は結果がすべてだから「日本モデル」は賞賛すべき成果を出したと総括し、官邸中枢の言「泥縄だったけど、結果オーライだった」を紹介。補足資料として「不安解消のために、希望者に広く検査を受けられるようにすべきとの主張」に対する反論資料(厚労省?)を掲載。この資料は “「PCRが受けられない」訴えの裏で “ で検索し東京新聞記事の写真で見られる。同じ主旨を別の例で詳説した論は “ 佐々木淳 本当にPCR検査は必要か? “ で検索すれば読める(赤字部分もぜひ)。2025/05/22

okadaisuk8

6
ところどころ政府に優しい主観的評価が入ったり(特に根拠を示さずアベノマスクがマスク市場価格を引き下げる効果も一応はあったとか、なんとかの対応は責めきれない…とか)、何より東京五輪延期決定前後で国内外の対応が変わったようにみえることへの踏み込んだ調査はなかったり、不満な点もあるにはある。しかし、それでもこのスピード感でこのボリューム、内容をまとめたのは評価するべき。追及型ではないからこそ、政府高官の反省の弁も引き出せている。新型コロナについて考える際には、ひとまず見るべき力作。2020/11/10

西澤 隆

5
読了後思い出したのは横浜ベイスターズ本「4522敗の記憶」。新型コロナ対応では「PCR検査を抑制して陽性者を隠蔽」だの「医師会の利権」だのいろんな陰謀論が語られた。でも本書では、昨年はじめから第二波直前頃までの間に多くの人が行ったことに対して分野・時期ごとに検証を行い、突然現れ、もの凄い勢いで状況を変えていく初対面の問題に対して、それぞれの分野で元々どんな「武器」を持っていてどのように分析し戦ってなんとかしようとしたかを丁寧にまとめている。陰謀論ばかりやってるとバカになっちゃうなと実感しますよ。労作です。2021/06/04

S.J.

4
本書がカバーしているのは2020年夏辺りまでであるが、政府の新型コロナ対応についてかなり中立的な立場から検証している。勿論、監修者を含めてワーキンググループメンバーの思想・信条が影響するリスクはゼロではない。それ故に検証すべき事象の時系列及び各論の客観的記述と、メンバーの主観が入らざるを得ない政府対応の良し悪しの評価・分析・総括及び提言を明確に分けた構成となっており、且つ用いた資料・インタビューの引用元が明示されている点で良書といえる。読者にも単に読むだけではなく、能動的な検証が求められていると考える。2021/03/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16868487
  • ご注意事項

最近チェックした商品