内容説明
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「存在すら知らない相手を守ることはできない」
そう考えた写真家ジョエル・サートレイは、動物の姿を伝え、保存し、さらには絶滅から救うために、「フォト・アーク・プロジェクト」をスタートさせました。
これは世界中の飼育施設の動物全種1万5000種全てを、25年かけて一人で撮影するという壮大な計画で、現在1万種まで撮影を終えています。
300点の美しい写真で、絶滅してしまった動物、絶滅の危機にある動物を紹介しています。
本書に収録された動物たちのいきいきとした姿に対し、そこに添えられた個体数の少なさに呆然とするかもしれません。
まだ間に合う動物も多くいます。美しく多様な生き物の姿をぜひ目にしてください。
目次
序文 エリザベス・コルバート
はじめに ジョエル・サートレイ
プロローグ 亡霊たち
第1章 世界からいなくなる
第2章 姿が見えなくなる
第3章 存在が遠くなる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
196
書店で気になり読みました。滅びゆく希少性のある動物だから美しいのか、美しく儚いから滅びるのか解りませんが、今日も何処かで希少動物が絶滅しています。その一方で繁殖し易いライオンが猫より安く(10万円以下)取引されているという先日の朝日新聞の記事には驚きました。自然環境を破壊し続けている厚顔無恥な人類は、77億7,777万人になろうとしているのに。 http://arkot.com/jinkou/ https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/product/20/081300026/2020/10/02
kinkin
87
フォトワーク、世界の動物園や保護されている動物を撮影し、絶滅危惧種や、絶滅寸前を知ってもらうというプロジェクト。どの動物の目も悲しげで読んでいる方も落ち込んだ。毛皮や牙を取るため、ペットにするため、食べるため、森林の伐採、耕地のため、温暖化ほか。最近動物関連本も読むのでとても参考になった。トランプのパリ協定の離脱で、温暖化は確実に進むこと間違いなし。当然環境対策や、動物の保護に対しての予算は減らされてゆくだろう。この本を読んでいる時、木箱に入れられた密輸されたゴリラの赤ちゃんがネットに出ていた。悲しい2025/04/11
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
55
世界の動物園・保護施設で飼育されている動物1万5000種をすべて写真で記録するプロジェクト「フォト・アーク」。はじめにの中に書かれたキタシロサイのナビレとのエピソードに涙が出そうになった。6600年前の大量絶滅は小惑星の衝突。しかし、現在の絶滅の原因は、森林伐採、密猟、外から持ち込まれた病原体、気候変動、乱獲、海洋の酸性化など、結局は人が原因を作ったもの。自然は人間を必要としていない。何があっても地球は回り続ける、一方、私たち人間には自然が必要だ。その自然を壊し続ける人間の罪は重い。2021/03/17
PEN-F
45
ジョエル・サートレイの絶滅から動物を守るフォトアークプロジェクト。人間はこんなにも罪もない動物達を絶滅の危機に晒していたのか。この罪はいずれ己に返ってくるのではないか?火を使い、核を生み出した人類は自らの手で破滅の道に向かっているのではないかと、ふと頭をよぎった。2020/11/29
東谷くまみ
38
悲しげな目でみつめられ、あぁキミも…と写真に触れる。美味しいコーヒー、美しい発色の口紅…それはそんなに大切ですか?密猟、森林伐採、気候変動、水質汚染。より速くより便利により快適に。求め続ける先にあるものは何?脅威的なスピードで地球を自然を破滅に追いやる私達。自然は人間を必要としていない-けれど私達には絶対的に自然が必要だ。だから探そう歩きだそう、共存する道を。小さなうねりが大きな波を生み出す。未来に輝く命の小さな明りを灯すために。煌めく命を私達の豊富な知恵と行動で守るべきときはもうすでに目の前にきている。2020/12/28
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