内容説明
年に一度の同窓会―肩書きこそ違えど、みな伝統校メレワース学院の卒業生である。クリケットOB戦やダンス・パーティーなど華やかな催しが続くなか、ひとりの卒業生が凶弾に倒れた……。シリーズ探偵チャールトン警部が事件に迫る! 第一級の本格ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
17
英国のパブリックスクールってやはり独特の特殊な世界だ。『ナイルに死す』や『毒入りチョコレート事件』でもパブリックスクールの特徴が指摘されていたが。警部の解決の仕方には疑問が残る。ミステリとしては堂々たる本格。英国らしいユーモアも随所にあり。2009/09/19
maja
14
読メで知ったクリフォード・ウィッティング。本書はチャールトン警部の9作目にあたるらしい。日本ではほとんど知られていないそうで惜しいことだ。警部のもとに歴史あるパブリックスクールの同窓会の案内が来る。大戦で活躍した派手な経歴を持つ伝説の男ガースタングも出席予定だと知らせが入る。現地に向かう夫妻。なぜか同駅に降り立った乗客は彼を見て足を止める。盛りあがっていく各イベント、さまざまな登場人物の情景で見せる思惑等などこの作家の細やかさでもって立ちあがってくる雰囲気がいい味だ。2023/12/07
カーゾン
7
L:パブリックスクールの同窓会に参加した警部が遭遇する殺人事件を本人、地元警察、ロンドン警視庁それぞれの警部が時に反目し合い、時に協力して解決するミステリ。伏線の張りかたがたが結構見え見えで、ミステリを沢山読み込んでいる方には犯人当てやすいかな? 自分が高校・大学時代バカやっていたエピソードを重ねながら楽しく読めた。(殺されたような嫌な奴は居なかったけど) あれ、これで解決?と思った後にもう一捻りあって少しプラス評価です。最後に、ダイアナに幸あれ。 2023/08/11
よだみな
1
やっぱり読んでいたか2021/03/25
senyora
1
海外ミステリーは好きだけど、だんだん登場人物の名前を覚えるのが辛くなってる!でも、チャレンジ!最初にある「主要登場人物」一覧と照らし合わせながら・・・でも、訳者の水野さんの力量のおかげか、すんなりと入っていけました。イギリスのパブリック・スクールの興味もあったし。真犯人は最後までわかりませんでした。お見事!読書の秋は海外ミステリーで楽しもう!2011/10/12