講談社文芸文庫<br> 天誅組

個数:1
紙書籍版価格
¥1,708
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

講談社文芸文庫
天誅組

  • 著者名:大岡昇平【著】
  • 価格 ¥1,617(本体¥1,470)
  • 講談社(2020/10発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061961975

ファイル: /

内容説明

尊皇攘夷、公武合体、権謀術数が渦巻く激動の幕末の文久2年、土佐の山奥の若き庄屋・吉村虎太郎は、脱藩を敢行。翌年8月、「天誅組」を組織、挙兵。その秋、激烈なる死を遂げた。草莽の志士たちへの著者の深い共感が、歴史に埋もれた「もう一つの転換期のエネルギー」を鮮やかに捉える。史料の博渉、明晰なる解読で、維新の先駆者の真実を追跡。「物語体」も一部駆使した、創見溢れる「史伝体歴史小説」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

e.s.

1
大岡が晩年親炙したドゥルーズの概念を借りるなら、徳川体制末期の志士/浪士は、藩を超え連結-切断を行い、「日本」の身体を脱領土化し、そして天誅組のごとく天皇へと再領土化する運動体である。本作が、吉村虎太郎の内面を描写する物語体を維持できず、複数の人物の史伝体へと崩れ落ちていくのも、そうした運動の現れだろうか。ほぼ同時期に発表された司馬遼太郎の『竜馬がゆく』には無い、歴史の不穏当な出来事の体験がここにはある。それは、大岡がもつ仄暗いクーデターへの欲望ではないか。2016/01/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/199151
  • ご注意事項