内容説明
空に浮かぶ雲の塊が赤く染まる。その正体は、周囲の酸素を吸収し、生物を死滅させる恐る
べき微生物だった。雲は広がり、地表の酸素濃度はどんどん減少。生き残りの道を模索する
政府は、選ばれし者だけが入居できる巨大シェルターを建設する。運命に抗う者、宗教に走
る者、破滅を選ぶ者。そして最後の時が――。想像を超える結末があなたの魂を震わせる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スカラベ
63
尽きることのない世界終末論。本書では、ある突飛な自然現象を機に人類滅亡のカウントダウンが始まる。その時人は何を想いどんな行動をとるのかを本の厚みとともに圧倒的な迫力で描ききる。シェルターにはAIに選ばれたものしか入れないという点では映画『ディープ・インパクト』を、最後の人類の遥かな行く末にはクラークの小説「幼年期の終わり」を想起させられた。希望を絶たれ追い詰められた人たちが取る行動に自身をあてはめつつ、壮大な物語の果てに、終章<神話>に辿り着いた時、読者は人類滅亡《小説》というタイトルの意味を知る。2020/11/19
Junichi Yamaguchi
30
『人類、滅亡しちゃうんだ』… とてもスケールの大きい作品。 未来が見えなくなったとき、僕は未来を探すことが出来るだろうか? 読了が近づくにつれて、頭の中で鳴り響いたBGMは「MICHELLE」の「GIRL FRIEND」。 最期まで、ぶっとんでいたいね。 声が枯れても「 I LOVE YOU」って叫びながらさ。。2021/01/02
Kaz
20
人は例外なく死を迎える。判ってはいるが、つい忘れがちになる。気候変動により地上に住めなくなることから、人類はシェルターを構築。そこにはAIが選んだ人だけが移住できる。その政策を支持するもの、反対するもの、反応は様々。人は追い詰められたときに、本性が現れる。2023/10/21
スナイデル
12
4.52024/02/13
Eddie
7
よくあるパンデミックストーリーかと思いきや、人としての生き方や人生観を問われる壮大な物語でした。 前向きで生きろ!と背中を押してもらったような思いがしました。 この著者の「黒い春」とベースのところは通じる部分があるかも。2023/11/04
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