幻冬舎文庫<br> メガバンク最後通牒 執行役員・二瓶正平

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幻冬舎文庫
メガバンク最後通牒 執行役員・二瓶正平

  • 著者名:波多野聖【著】
  • 価格 ¥826(本体¥751)
  • 幻冬舎(2020/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344430303

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内容説明

弱小銀行出身ながらも、生真面目さと優しさを武器に執行役員になった二瓶正平。そんな
彼の新たな仕事は、金融庁の鶴の一声で決まった地方銀行の再編だった。だが、幹部らはな
ぜか消極的で、集められたメンバーも一年後に退職が決まっている社員ばかり。このプロ
ジェクトを成功させるべきなのか、それとも――。二瓶の手腕が試されるシリーズ第三弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

納間田 圭

130
シリーズ第3弾。合併を繰り返し巨大化していく都市銀行…。語るに語れない差別と区別の繰り返し…。パニック障害で療養中の妻を持つ主人公を襲う…理不尽な物事の数々。しかし彼は…持ち前の生真面目さで生き残り…とうとう執行役員になった。与えられたミッションは…金融庁の強い意向からの無茶な地方銀行の再編。それを阻む…謎の「G県板藤市」の存在。影にある…”円”とは違う全く別の通貨”D券”の存在。隠蔽された管理経済都市。完全に自給自足する理想郷とも呼ばれ、住みやすく人口流出が少ない。だがだが…なぜか流産が多いのがポイント2022/10/30

KAZOO

111
今回は、主人公が執行役員となってスーパーリージョナルバンクを作る担当部門を任されることになります。当初は頭取以下消極的であったのが、金融庁の意向からやらざるを得ないことになり人員を銀行内から集めます。優秀であるが、問題を抱えている人材ばかりということですが期間を区切ってのプロジェクトとなります。一つの地銀が置かれている都市が昔からの管理経済都市ということで、一種の経済SF小説ともいうべき話になっています。私は嫌いではないのですが、このような話にあきれる人もいるのでしょう。2024/03/19

アッシュ姉

56
シリーズ第三弾。地方銀行の再編プロジェクトの責任者となったヘイジ。桃源郷とは思えない管理経済都市のパートが長く感じて、読む手が失速してしまった。やっぱり桂がメインの方が面白い。決断力や行動力があってパワフルで、食に貪欲なところも魅力的で楽しい。ちゃん付けで呼びあうヘイジ夫婦の会話がどうにも慣れなくてムズムズする。2024/07/31

まつうら

33
メガバンクシリーズの3作目。前作同様に、TEFGが工藤や五条が属する闇の組織と対決するのかなと期待して読み始めたが、本作のテーマはちょっと変わっていて、計画経済都市を取り上げている。ソ連や中国の共産主義とは違い、破綻しない計画経済の仕組みが坂藤市として描かれているが、どうして破綻しないと言えるのかよくわからなかった。ラストシーンでヘイジと桂が坂藤市の仕組みや魅力を議論しているが、著者自身も計画経済都市をどう取り扱うのか迷っている感じがする。新しい視点なのでおもしろいけれども、読後感はなんだか消化不良だ。2022/01/02

Yunemo

32
二瓶正平執行役員、ある意味現実味があって、自身にはできない生き方に共感できるところ多々あって。今回の役割は地方銀行の再編、独立したSRBへの集約、まさに今、俎板に乗ってるじゃありませんか。現実味を帯びてる、さあどのように、という期待感。でもやっぱりね、荒唐無稽な物語へと展開していく様。エンタメ要素として、思う存分楽しめました。金融政策、確かに表面では様々な自由化が進んできたけれど、その裏で金融当局の規制はさらに強まっているのが現状でしょう。何とはなくの仄々感を残しての読了、解説を読んで日本人論として理解。2020/11/22

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