建築用語図鑑 西洋篇

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建築用語図鑑 西洋篇

  • ISBN:9784274225734

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内容説明

古代~現代まで約4500年間の西洋建築の歴史を総ざらい! 建築用語図鑑の第2弾、待望の「西洋篇」!
『建築用語図鑑』の第2弾は「西洋篇」です!
世界最古の建造物であり、いまだナゾの多い「ピラミッド」、建築美の究極点といわれれる「パルテノン神殿」、さらには約1000年間世界一の巨大さを誇ったドーム「パンテオン」、その歴史を塗り替えた「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」、さらにはバチカンの傑作「サン・ピエトロ大聖堂」など、数え上げればきりがありません。
様式としても、ロマネスクやゴシック、ルネサンス、マニエリスム、ロココ、アール・ヌーヴォー、モダニズムなど。
これらは建築的な側面だけでなく、宗教や文化などあらゆる側面を含め、壮大な物語を有しています。それなのに深く知らないままではもったいない。
この本は、古代から現代までの約4500年の西洋建築の歴史の中で、主要なものをキーワード(用語)とともに選び出し、その意味や成り立ち・歴史を楽しみながら学ぶことができる建築用語図鑑です。

目次

古代
1 傾斜路の達人たちが!? ピラミッドのナゾ  ギザの三大ピラミッド
2 ひたすら積んだバベルの塔 ジッグラト  ウルのジッグラト
3 祈りの軸線と圧倒的な量魂の古代エジプト神殿  カルナックのアモン大神殿の多柱室、コンス神殿
4 水没をまぬがれた岩窟神殿  アブシンベル神殿
5 建築美の究極点 古代ギリシア神殿!  パルテノン神殿
6 オーダーとシュンメリアでつながるギリシアと日本  パエストゥムのポセイドン神殿
7 宗教建築の起源と聖地  エレクテイオン
8 古代ローマ建築で装飾オーダーが完成した  コロッセオ
9 アトリウムは古代ローマ人のオアシス  ポンペイのドムス
10 古代ローマのドームは千年以上にわたり世界一!  パンテオン
11 キリスト教建築はバシリカの転用から 旧サン・ピエトロ大聖堂、サンタ・サビーナ教会堂
12 もうひとつのキリスト教建築が集中堂式になったワケ  サンタ・コスタンツァ廟堂
13 ペンデンディヴドームが実現した奇跡的傑作  アヤ・ソフィア大聖堂

中世
14 建築不毛の時期に残る貴重なプレ・ロマネスク アーヘン宮廷礼拝堂、コルヴァイ修道院
15 ロマネスク建築で壁面分節の美学がはじまった  シュパイヤー大聖堂
16 水の都ヴェネチアでギリシア十字式が輝いた  サン・マルコ大聖堂
17 バシリカが巡礼教会堂へ進化した  サン・セルナン教会
18 ロマネスク建築の原動力、修道院のミッション  フォントネー修道院教会堂
19 民衆のための超越空間、ゴシック建築!  アミアン大聖堂
20 異なる様式の双塔をもつ大聖堂  シャルトル大聖堂
21 神秘的な魅力をもつ美しいイスラム宮殿  アルハンブラ宮殿
22 工事期間は350年!!大聖堂ができるまで  ケルン大聖堂
23 天井命! 華麗すぎるリブ・ヴォールトたち  エクセター大聖堂
24 アドリア海の真珠といわれた港湾都市国家  ドブロブニクのまちなみ

近世 
25 透視図法を発明したルネサンスの建築家  サン・ロレンツォ聖堂
26 世界最大級の石積ドームは実現不可能だった!?  サンタ・マリア・デル・フォーレ大聖堂
27 古代モチーフ復活による比例の美、ルネサンス建築  サン・ピエトロ大聖堂
28 二重らせん階段に託された理想都市  シャンボール城
29 廃墟趣味の原点はマニエリスムから  パラッツォ・デル・テ
30 後世の西洋建築に至大な影響を与えたヴィラ  ヴィラ・ロトンダ
31 ジャイアントオーダーがパラッツォに  パラッツォ・デイ・コンセルヴァトーリ
32 祝祭の劇場と驚愕の演出、バロック建築  サン・カルロ・アッレ・クワァットロ・フォンターネ教会堂
33 シャトーで萌芽した優雅なフランスバロック  ヴォー・ル・ヴィコント城館
34 エクストリームな宮殿はブルボン王朝の万華鏡  ヴェルサイユ宮殿
35 バロックの仰々しさを換骨奪胎した華美なロココ  オテル・ド・スービーズ
36 正確にタイムスリップを! 新古典主義  サント・ジュヌヴィエーヴ教会
37 マリー・アントワネットの愛したビクチュアレスク  プチ・トリアノンのアモー
38 古代のストアがグリーク・リバイバルへ  アルテス・ムゼウム

近代
39 産業革命の光と影 ゴシック・リバイバル  キブル・カレッジ礼拝堂
40 美しい手仕事の未来 アーツ・アンド・クラフツ  赤い家
41 大火で様式が変わった議事堂  ウエストミンスター宮殿
42 歴史主義の建築は百花繚乱に  ブルグ劇場、ハンガリー国会議事堂
43 産業革命から新時代へ 鉄の建築  エッフェル塔、パリ国立図書館
44 日本に感化されたアール・ヌーヴォー  タッセル邸、オルタ自邸
45 モデルニスモで自然が建築になった  カサ・ミラ、カサ・バトリョ
46 過去の様式から決別したゼツェッション  ウィーン郵便貯金局
47 内外がつながる流動的空間 プレーリースタイル!  ロビー邸
48 形の革命 キュビスム絵画が建築に  ヤロシュ・ヴィラ

現代
49 未来派が速度の美による建築をめざした  「高層住宅」「駅」
50 革命の成果と喧伝された構成主義  ツィェフ・クラブ
51 反近代の気運が表現主義の美的規範に  アインシュタイン塔
52 世界初の鉄筋コンクリート打放し  ル・ランシーのノートル・ダム聖堂
53 デ・ステイルを応用した面と線の前衛住宅  シュレーダー邸
54 モダニズム建築普及の中心バウハウス

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

更紗蝦

25
まえがきによると「やさしくわかりやすい言葉とやわらかいタッチのイラストを載せ、イメージしやすいよう具体的な建築を挙げながら解説しています」とのことですが、各ページのレイアウトや文章の構成が中学校の教科書的で(ただし文体は「~です・~ます」なので威圧感はありません)、二色印刷が黒と緑なので目には優しいながらも「建築物の特徴を理解する」という点においてはやはりフルカラー図版の方が良いわけですから、「やわらかいタッチのイラスト」の狙いは製本のコストを下げることなのでは…と、意地悪な目線で読んでしまいました。2020/10/22

めぐみこ

5
古代から現代まで、約4500年の西洋建築の歴史を総ざらい。シンプルな二色刷りイラストが、解説として判りやすい。けど、せっかくだから建築物そのものはフルカラー写真で見たかったなぁ。想像力で補うには素人には限度があった。細かい用語を都度説明してくれるのは有難い。パンテオンの巨大ドームは1000年以上大きさ世界一だったとか、世界初の鉄筋コンクリート打放しが聖堂だとか、建築史の驚きが沢山詰まっていた。日本篇も読んでみたい。2020/12/02

よっし~

4
ただいま人気中の「図鑑シリーズ」シンプルなイラストで世界の名建築を紹介する。エジプトのピラミッドに始まり、掉尾がルーブル美術館のガラスのピラミッドというあたりが面白い。こういった本で惜しいのが、図解よりも大きく精細な写真がほしいところ。営々と続く建築の命脈に触れる一冊。2021/01/25

竜王五代の人

3
中学・高校の参考書的なつくりの本。多くの重要単語が太字で示されているが、うたい文句に反してそれぞれの説明や図解が不十分に感じる。各項目に2、3倍のページを当ててもいいくらいである(参考文献があるのは良)。 内容に関して言えば、煉瓦と石が主要材料であったころの、材料の強度に問題があったからこそアーチなどのテクニックを生かした幾何学的な美、鉄筋コンクリートの出現で形が自由になったからこそ生まれた現代建築の迷走という気が。最後の流れの図解での、現代の技法の乱脈と来たら!2020/10/24

kaz

1
西洋建築の流れについて、楽しく解説。素人にはわかりにくい部分もあるし、すぐに忘れてしまうものも多いが、建築物を見るときの一つの視点になる。日本編と比べると、馴染みの薄い建築も多いため、イラストだけではちょっとイメージが残りにくいものも。図書館の内容紹介は『イスラム宮殿、バロック建築、ピューリスム…。西洋建築の歴史の中で主要なものをキーワードとともに選び出し、意味や成り立ちをイラストを交えて解説する。古代から現代までの5章構成で、項目は建物の建築年順に掲載』。 2021/06/26

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