内容説明
手作りの料理で人の心をほぐすさくらは、肝の臓の病で亡くなった佐野槌屋の楼主・長兵衛に、娘のおるいと継母のお勢以のことを頼まれた。二人の心を近づけたいさくらだが、長兵衛の弟・喜左衛門の奸計によって佐野槌屋を追い出されてしまう。行き着いたのは瓢亭(ふくべてい)という不味さで名高い居酒屋。ここで働きながら佐野槌屋に戻ることを誓うさくらは、店の亭主の正平が亡き妻の思い出のだご汁を作ろうとしていることを知り……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
14
嫌な奴だったのが急にいい人になったり弱虫がいきなり強気になったり、キャラが納得できない。それにどう喜んでも吉原だしなぁ。でも先も読もう2023/11/15
デジ姫
5
再読本2021/05/04
陽ちゃん
5
武家の娘であるさくら(桜子)の心の中の台詞が大阪弁なのが気になりますが、この設定が今後の展開に関係あるのかな?おせっかいの虫を飼っているさくらのおかげで、佐野槌屋のお勢以おるいの生さぬ仲の母娘や、左門京四郎の兄弟の仲が好転するわけですが、展開が早すぎてびっくりです。結果、どちらも上手く収まったのでめでたしですが。因みに、さくらの言動を読んでいると、どうしても三十路には思えないなぁ。2021/03/02
カタバミ
3
いろいろなところに最後につながることが書いてあり、最後に、そうだったのか、と楽しみながら読めました。お勢伊の変わりようには驚きましたし、おるいと仲良くなったみたいでよかったです。2021/01/22
ぺん
2
シリーズ2作目。続けて読んだ。段々、1冊目からそうだけど嫌な奴が変わって行くのが面白い。竜次が結局1番お似合いなのかな。2021/06/16