内容説明
2020年11月実施の「大阪都構想」をめぐる住民投票。大阪の長い歴史は、大阪府と大阪市が利権と縄張りを訴え合う「二重行政」の歴史でもあった。道路も鉄道も学校や公共施設も、府の管轄と市の管轄が並存し、お互い抵触するものは統合・整理ができない。公共コストは倍化し、無駄のツケはすべて大阪の住民が背負うことになってきた。行政同士の対立が長年続き、「不幸せ(府市合わせ)」と揶揄されてきた負の歴史に終止符を――ついに立ち上がったのが、市議や府議、国会議員の既得権を含めて「身を切る改革」を訴えてきた日本維新の会。同党の総務会長を担う著者の参議院議員・東徹氏は、大阪と日本の構造を変える一大プロジェクトの構築に取り組んできた中心人物である。「大阪都構想が実現し、強い大阪を取り戻すことができれば、その先には『副首都大阪』という新しい日本の社会構造が見えてきます」。大阪と日本を成長させる未来への一歩が、いま始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Jun
2
複雑な政策だが、非常に分かりやすい。デメリットについてほぼ書かれていないのが少し気になる。 とにかく、大阪市を4つ特別区に分ける。目的は、現在市長が市内270万人の全てを担ってるので、分割することで市内のサービスをより細かく見れるようにするということ。よりマクロの視点では、東京一極集中の解消の一端を担うため、大阪の発展まで考えられている。2024/11/18
M_7677
2
東京都民ではあるが、投票を控えて内容に関心もあるので読んでみた。 確かに読みやすくてわかりやすかった。3時間ぐらいで都構想の概要がわかる。中には維新という政党の宣伝と読める文章もあるが、大勢では、都構想という発想の説明が丁寧になされており、これ以上簡潔かつわかりやすく書くのは難しいだろうなと思う。有権者の10%ぐらいまではここに書かれているぐらいの事は理解して投票に行ってほしいが、実際はほとんど内容は理解されないまま賛否が決まるんだろうな。。2020/10/15