内容説明
アマゾンの奥地に調査に向かった日本の研究者たちが、未知の民族を発見した。驚くことに、彼らのDNAはホモ・サピエンスとは大きく離れたものだった! 別種の人類発見に沸く調査団だったが、研究者の一人が殺される。犯人はどうやら仲間の中にいるようで――! アッと驚く怒涛の展開で読者を翻弄するノンストップ・ミステリーの驚愕の結末とは!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomomi Yazaki
24
隠蔽種。とても興味を駆り立てられる言葉。物語は南米の未知の原住民の発見から始まった。そこに辿り着くまでの過程が余りにも早く、その後の展開も人が次々に死んでゆくミステリー小説のような流れに、幾ばくかの消沈を覚える。しかーし、しかし。そこで諦めずに読み進めれば人類の、そして日本人の秘密が明らかになる壮大なスケールの小説に目が離せなくなる!荒唐無稽なようだけど、理論的な内容にはもしかして・・・いや、そんなこと、絶対にあり得ない!アリエナイ!!2020/11/13
おうつき
22
ホモ・サピエンスとはDNAの異なる別種の人類を発見した調査団の間で起きる殺人を描いたのが最初の章。そこまで読んでラストを予想できる人はおそらくいないのではないかと思う程の衝撃的な展開の連続だった。この作家の作品は死と砂時計しか読んだ事が無かったので、振り幅の大きさにも驚かされた。久しぶりにド直球のバカミスを読む事ができた。2020/12/18
きっしぃ
17
急に再読してみる。 鳥飼否宇、天才だな。2023/11/10
かおりっくま
12
なんなの、これ!アーロン・エルキンスで始まって筒井康隆で終わるような感覚。本当に奇想天外な小説でした2020/10/22
スプリント
9
驚きの展開に圧倒されました。 先の読めないストーリーで一気読みしました。 途中でダレさせない構成力と章ごとの引きの旨さが素晴らしい。2020/11/11