内容説明
米国初の女性国務長官となった政治家が鳴らす世界への警鐘。自身の亡命体験や数多の外交交渉から導いた助言を贈る。解説・油井大三郎
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
75
ライス元国務長官の自伝で知った女史との縁で、本著を手に取る。ウクライナ危機前に執筆された女史のMSG。出自を踏まえた表題への警鐘。近代史を踏まえた表題の定義。民主主義の成果を問いかける件が印象的。1ToManyからMany2Manyと変遷する現代NET世界への警鐘。信頼と”深呼吸”。権利と義務、自由と責任など、様々な矛盾の交錯に同感。一方、要所で滲む象と驢馬の確執の弊害は、女史自身も例外ではない印象。批判は結構だが、民主主義プロセスで選ばれた前POTUS。そこに象も驢馬も無い。踏まえた提言が欲しかった。2022/06/11
ceskepivo
8
著者の分析によれば、ファシズムの初期段階は、人びとが社会的な拠り所が見つけられず、誰もが嘘をつき、盗み、自分のことしか考えていないように思えてくる時。現在の世界で見られる権威主義的で、国家主義・民族主義的な政権の特徴と類似していると指摘。トランプ氏は、反民主主義大統領であり、国際的な群衆心理に彼の言動が与える影響が心配である。2024/08/11
キミ兄
6
元アメリカ国務長官のオルブライトによるファシズムの脅威を語った本。ムッソリーニ、ヒトラー、マッカーシー、ミロシェビッチ、チャベス、エルドゥアン、プーチン、オルバーン、キムジョンウンについて語っているのだが、本人の政治的立場がはっきり記されていないので、客観的なのか国務長官としての愚痴なのか、だれがファシストなのかがよく分からないで終わる。☆☆☆。2021/02/10
ヨンデル
4
私は政治的背景の知識がないに等しいので、非常に勉強になった。それでもこの本だけでは上っ面だけしか解らないと思う。多くの人がかかわる世界ではそれぞれの考えが真っ向から対立することは仕方がないことだけれど、そうではあれば相手の考え方を尊重して議論を重ねる必要がある。民主主義の基本的な考え方はこの考え方だろう。世界には、民主主義あるいはその他の社会運営の仕方もあるが、それぞれ短所長所があると思う。2023/08/21
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