失われた報道の自由

個数:1
紙書籍版価格
¥1,870
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

失われた報道の自由

  • ISBN:9784822289010

ファイル: /

内容説明

なぜ米国一流メディアは偏向報道を続けるのか?
ニューヨーク・タイムズやCNNをうのみにしてはいけない!

現代のメディアでは、報道に携わる人々自らが「報道の自由」を踏みにじっている。
報道の自由が失われているのは、政府による弾圧や抑圧があるからでも、
ドナルド・トランプ大統領がメディアを非難しているからでもない。
原因は、放送局や新聞社、そこで働くジャーナリストたちにある。
かつて、ニュースといえば客観的な事実を集めたものだったが、
いまは特定の意見やプロパガンダをニュースとしてまことしやかに流し、
メディアがつくった「偽物」の出来事をあたかも事実のように報道し、
ときにあえて事実を報道しないという選択をする。(本書「はじめに」より)

目次

はじめに 失われた報道の自由 Unfreedom of the Press
第1章 政治的思想が色濃く反映されるニュース News as Political and Ideological Activism
第2章 建国初期の愛国的メディア The Early Patriot Press
第3章 現代の民主党機関紙的な報道 The Modern Democratic Party-Press
第4章 報道の自由に対する真の脅威 The Real Threat to Press Freedom
第5章 ニュース、プロパガンダ、事実ねつ造 News, Propaganda, and Pseudo-Events
第6章 ニューヨーク・タイムズの裏切り The New York Times Betrays Millions
第7章 共謀、権力乱用、人格についての真実 The Truth About Collusion, Abuse of Power, and Character
おわりに 質の基準がない仕事 A Standardless Profession
解説 古森 義久(ジャーナリスト)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TK39

5
昨今のアメリカメディアの偏向報道に対する批判。元々アメリカメディアは民主党贔屓だが、トランプに対しては行き過ぎた報道になり、それがさらに偏向報道につながる悪循環になっている。 主義を主張するのは良いが、事実まで捻じ曲げる、取材先の信憑性まで確認しないとなるともはやフェイクニュース。共和党寄りの論調ではあるが、一考に値する。 日本はあらゆるメディアがタブロイド化、日米ともにデジタル社会の弊害が出ているのだろうか。2021/03/14

Taizo

4
大前提としてアメリカの話である。著者の論点は、本来報道の自由を守るべき立場であるはずの報道者たちが、特定の思想に偏った報道をしているということ。具体的に言えば民主党を支持する論調で埋め尽くされている、とのこと。異常なまでの反トランプ報道がそれに当たる。読んでいて、決して海の向こうの遠い国の話ではないな、と思う。日本もどちらかと言えばジャーナリストは左派寄りの論調が多いような気はする。歴史的経緯から当然なのかもしれないが。究極のところメディアがどうあれ、市民が自分の頭で考えられるようになる必要があるのだろう2021/10/21

Akiro OUED

3
アメリカのメディアは、トランプ前大統領支持者を理解しようとしない。自分たちの進歩主義的な信条を絶対視する反・知性主義に毒されてる。日本なら、旧民主党政権を絶対否定する自民党岩盤支持者と頭の中身は同じのようだ。アメリカを分断しているのは、トランプかメディアか。結論は出てない。2022/12/30

turutaka

2
いわゆる「プログレッシブ」な勢力が報道の自由を行使し、世論をどう操ってきているかを100年単位で歴史を遡りながら解説している。プログレッシブ勢が絶対的に批判をしないオバマ、ケネディのメディア対応の危うさ、ニューヨークタイムズの醜い歴史、そしてトランプ批判の不当さを豊富なエビデンスを使って一つずつ丁寧に証明していく。読み進めると反トランプ報道と日本における反安倍報道はその戦略が似通ってるとわかる。プログレッシブ勢が関わる報道の危うさが理解できる一冊。繰り返し読みたい。2021/03/29

Fernweh

2
私にとっては、「第二章 建国初期の愛国的メディア」に出てくる歴史のくだりがあつかった。深掘りしたい。。。 アメリカの報道の偏りについては、特に先日の大統領選期間中、在米日本人の方々の発信をとおして(間接的ながら)改めて如実に感じたところで、タイムリーでもあった。 本書を読み進める間中、頭の中に沸いて消えないのは、さて日本の報道はどうでしょうということだった。共通の問題認識もあれば、そのラインにも立っていないですよね、その辺りについて書かれたあの記事この記事、あのフォーラムが思い出されるな、という思い。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16742275
  • ご注意事項