ちくま新書<br> 統計で考える働き方の未来 ──高齢者が働き続ける国へ

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ちくま新書
統計で考える働き方の未来 ──高齢者が働き続ける国へ

  • 著者名:坂本貴志【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2020/10発売)
  • 紅葉きらめく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~11/24)
  • ポイント 200pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480073495

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内容説明

年金はもらえるのか? 貯金はもつのか? 「悠々自適な老後」はあるのか? それとも、生活していくために死ぬまで働かなければいけないのか? 現在、将来の生活や仕事に対し、多くの人が不安を抱いている。しかし、本当に未来をそんなに不安に思う必要などあるのだろうか? 本書は、労働の実態、高齢化や格差など日本社会の現状、賃金や社会保障制度の変遷等を統計データから分析することで、これからの日本人の働き方を考える。働き方の未来像を知るのに必読の一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

81
政府の統計やリクルートワークス研究所の調査から、超高齢化社会の日本の労働の未来を論じた書。将来の生活を考える上で、具体的なイメージを持つことが出来た。終身雇用制や年功序列が崩壊し、非正規雇用の労働者が増えている現状における年金制度の維持には支給時期の遅延か年金の引き下げが不可欠。高齢者は年金だけでは赤字で定年後も働かざるを得ないのが現実。ただ歳を取るほど消費は減少するのも事実。働き方改革も高齢者に選択の余地を与える政策になり得る。「生涯現役」とする政府の政策のように75歳まで働くことが一層現実的に思えた。2021/03/02

りょうみや

26
賃金、年金、世代間、正規と非正規など様々な統計データからこれからの世代は生涯現役で働かざるを得ないことが改めてわかる。少子高齢化のシンプルにして唯一の解決策。退職後再雇用で同じ組織内で専門知識を活かすのはなかなかハードルが高い。若手中堅の邪魔にもなる。自然界を見れば年老いた親のために子が犠牲になる種など他にない。著者は無理のない現場労働を勧めている。私は退職までまだ時間はあるがこの本の主張は共感できる。今から会社退職後の働き方の準備を少しずつ進めていきたいと思う。2022/12/11

kenitirokikuti

10
賃金が上がらない、のところをざっと。「平均賃金」が上がってないのである。性別・年齢別に収入を見ると、中年男性のそれが減り、高年齢と女性のそれが増えている。貿易について、海外に流出する日本の富、額が大きいのは化石燃料の代金である。団塊ジュニアのおじさんとしては、マゾヒストにならねば病んでしまう2022/08/27

はとむぎ

7
日本の経済とその主体についての統計データを元に考えた本。タイトルにあるように、高齢者も緩く現場で働き続けることで、社会と本人にとって経済的に良いよという話。少し偏りのある意見だと感じた。世の中本当に働きたくない人(労働はつらい)が多いのだろうか?2022/02/14

くらーく

4
この本はいいね!まずは、「おわりにー仕送りシナリオか終業延長シナリオか」を読んで欲しい。ま、ここを読んで理解できれば、あとはざっと読んで、現実を知り、愕然とするが良いかと。 例えば、退職金はここ10年で500万円は減っているとか、年金の将来シナリオは月3万円減の可能性が高いとか、現役世代の収入が減っているからこそ、既存の年金額が減額されるとか。生産面、分配面、支出面どこで自分が携わっているかを高齢者が理解してくれれば、日本の景気も良くなるんじゃなかろうかね。いやー、こんなに同意する新書があるとは。2020/12/05

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