内容説明
「死」とは何か。キリスト教、イスラム教、ユダヤ教などの一神教はもちろん、ヒンドゥー教、仏教、儒教、神道など、それぞれの宗教は、人間は死んだらどうなるか、についてしっかりした考え方をもっている。本書は、知の達人であり、宗教社会学の第一人者である著者が、各宗教の「死」についての考え方を、鮮やかに説明する本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
114
題名は「死」ということで若干引く方もいられると思いますが、中高校生向けに書かれた宗教についてのわかりやすい本だと思いました。私は哲学がほとんど苦手でなのですがこのような本だと比較的理解が進みます。この分野についての世界各地での考え方やその歴史的な観点からの流れを説いてくれます。特に日本人の死についての考え方は参考になりました。2025/05/06
trazom
95
「死の講義」と言うより、西洋の一神教、インドの宗教(バラモン、ヒンドゥー、仏教)、中国の思想(儒教、道教)、日本の死生観(神話、神道、念仏宗、禅宗、法華宗、江戸儒学、国学)を、「死」を切り口に解説したという一冊。各思想を余りにも単純化しすぎという懸念はあるが、「中学生でも読めるように、わかりやすく書く」という宣言通りの丁寧な記述である。死に無頓着な儒教、地獄を意識する道教、黄泉の国の国学、永遠の命の一神教、輪廻のヒンドゥー教など、選り取り見取りの死生観を紹介した上で、橋爪先生の結論は「自分で決めなさい」。2020/11/26
にいたけ
46
「いよいよ死にそうになった時には、じっくり考える時間がありません。気力も体力もないかもしれない。そうするうち、死んだらどうなるかもはっきりしないまま、死んでしまう。もったいないことです。せっかく死ぬのに」はじめにの一文が心に響いた。世界は死をどう捉えてきたのか中学生レベルの文章でわかりやすく解説。一神教の人が40億いるとか中国に神はいないとか神道解釈の政治利用とか目鱗いっぱい。世界の捉え方がこんなに異なる人達がいることがわかったことが一番の収穫。手元に置いて何度もよみたい良書☺️2024/06/22
こまり
29
いつだったか、新聞で紹介されていて面白そうと思い読んでみた。他者の死は経験できるが、自分自身は死を経験することは出来ない。経験した途端に存在しなくなるのだから。「死は必ず生きている途中でやってくる。でもそれが、終わりである。途中なのに終わり。……これに立ち向かうには、いつ終わってもいいように生きる、これしかない。」本当にそう思う。でも、そんな覚悟もないまま日々を生きているなぁ。そして急に終わりになるのかなぁ。命って何だろう。宇宙の不思議を感じる。2023/03/06
エジー@中小企業診断士
27
宗教を踏み台に死を深く考える。死を前に動じない、自分の生き方がぶれないのが真の教養、人類の最大の知的財産である宗教を理解せずに生きていると言えるのか。ユニタリアン「偉大な存在が世界を創造し人間を造った。そのことを信じる、どんな信仰もよいものである」、人々に価値や意味を伝えるのは家族、共同体そして宗教の役割。宗教を選択する。相対主義は何も生まない。自分なりに考える=生きる。どう死ぬかはどう生きるかと結びつく。一神教やインド、中国の宗教、日本の伝統的な考え方を紹介して自分の死を考える材料を提供。巻末に77命題2026/02/21




