内容説明
昭和三〇年代の福島。日本酒の蔵元に生まれた少年の夢は、食べ物でみんなを幸せにすること。かくて少年は、農大卒業後、東京で発明家を目指す。いまや常識となった「出汁入り味噌」、「匂い」に着目した絶品ラード、そして人類の悲願「人工松茸」――。尽きせぬ食欲だけを武器に、美味を追い求める発明家の栄光と失敗の日々。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トムトム
33
Hな本を読んでムラムラするみたいに、この本を読むと食欲がムラムラします。なんか色々、美味しそうだなぁオイ!食べ物の特許で大儲けできることに驚きました。まあ特別なひらめきと才能だとは思いますが。醸造学や発酵学をこんな感じでお金に換えられるなんて、小泉先生すごいなぁ!ミジンコの塩辛、食べてみたい。2021/08/22
tetsubun1000mg
15
小泉武夫さんは発酵学の権威で、発酵食品で食べてないものはないという食に限りない好奇心を持った方という印象でした。 子供のころから故郷の福島の自然の中で育っていろんなものを食べているうちに、大学で習った食品学でいろんな特許を取って企業に買い取ってもらった。 食品の発明家でもあったんですね。 発明の発想、研究方法なども興味深かったです。 おいしいと思うことと自分で作ろうとすることには大きな壁があると思いますが、教授になる方は違いますね。 最後まで楽しく読みました。2020/07/03
spatz
10
猟師の肉は腐らない を以前興味深く読んだ。発酵の権威。興味を持ち実験するこの行動力たるや!面白おかしくひたすら楽しくリズム良く書かれているけど、これが一流の科学者?の証明なのかなと理系の科目がダメだった自分は思う。専門ではないのだけど特許は多少仕組みを知っているので、彼がこの発想力実行力で、とんどん特許をとり多数の企業からアクセスがあり、権利譲渡してヒット商品が多数生まれたことが面白い。出願してストレート(拒絶理由もらわずに)に特許査定なんて珍しいと思うが。2020/08/14
oct2
5
随分ハジけた私小説。脱力系でとても楽しく読了。次々と発明される食品がありああこれはアレでこれはアレなんだなあと感心する。最後はちょっと力尽きてくる感じもいい!短編の食いしん坊餓鬼大将も僕も昔やった事があるなあとか懐かしんだりもしたのだけど、カエルは喰った事がない。2020/08/21
うさ
4
グルメストーリーやと思って読んだんやけどな~自慢話にしか思えんかったわ(笑) 話はそこそこ面白いんやで~僕が卑屈なだけや~(笑)2020/12/23
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