内容説明
「生きることは、死ぬまでのひまつぶし」
『100万回生きたねこ』の佐野洋子 最後の肉声
『100万回生きたねこ』を通してめぐりあった佐野洋子とサイバラ&リリー。
抱腹絶倒トークの向こうに、「生」への真摯な思いが炸裂!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chimako
84
佐野洋子さんの対談集。一人目は西原理恵子さん。何と言っても“豪快”“太っ腹”“どんとこい!”のお二人なので歯に衣着せぬ話しっぷりに圧倒される。佐野さんの2度目の夫 谷川俊太郎さんなんてケチョンケチョン。自分のことを「性質(たち)悪い」と言える佐野さん。「若い男は嫌い」と言い切る西原さん。「熟練工呼んで来い!」には大爆笑。もう一人はリリー・フランキー さん。お母様にくまなく愛されたリリーさんに「それだけでいいじゃん!」と目を細める佐野さんが目に浮かぶ。2度目の対談(エロス)が実現しなかった事がとても残念。2016/08/16
AKIKO-WILL
43
佐野洋子さんが西原理恵子さんとリリーフランキーさんのお二方とそれぞれ対談するのですが、お三方の共通は武蔵野美大生の先輩、後輩だったんですね!西原理恵子さんの対談はかなり面白いし、西原理恵子さんは色々経験しているんだな。と気付きます!リリーフランキーさんとの佐野洋子さんの対談で家族の関係が興味深かったです。2015/06/14
美登利
37
恥ずかしながら佐野さんの本を読んだことないです。知ってはいるのですが、手に取ったことがなくて。その代わり対談相手のお二方(西原さんとリリーさん)の本はよく読んでます。エッセイは人柄が表れているので何となくこんな人だろうと想像つきますが、この対談集は相手の深いところまで突っ込んでいて、それは聞き手の佐野さんのお人柄ですね。苦労や病気もしてますが、割と楽しい人生だったと言えるのでは。親子関係ってやはりその人の人生に凄い影響を与えるんたなぁと改めて感じました。2014/06/17
紫羊
31
西原さん、リリーさん、佐野さんの対談相手として、これ以上望むべくもないラインナップですね。佐野さんの対談は、壮絶といってもいいような話をしていても、人として一本筋が通っているせいか、下品な感じが全然しない。それと、リリーさんて根っから礼儀正しい人かも。ナンシー関さんとの対談でも、そういう印象を持ちました。図らずも、お二人ともリリーさんとの対談の企画途中で亡くなられ、リリーさんがお別れの手紙を書いているのですが、どちらの手紙も心に響くものがあります。2013/09/14
Roko
27
この対談、佐野さんの体調が悪化したために、リリーさんの方は予定の半分しかできなかったのだそうです。直接お会いできないなら、交換書簡でどうでしょうと提案されたのだそうですけど、リリーさんが「それは違うな」と思って実行されなかったのです。それは正しい判断だったと私も思います。 3人とも笑いながら話してますけど、結構シビアな話が多くてビックリすることの連続でした。佐野さんはお身体の具合がかなり悪くなっていたようですけど、こうやってかわいい後輩たちと話をすることができて楽しかったんじゃないかしら。2022/12/29