マンガ&あらすじでつかむ! 60分でわかる カミュの「ペスト」

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マンガ&あらすじでつかむ! 60分でわかる カミュの「ペスト」

  • ISBN:9784866672212

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内容説明

超難解「ペスト」が、これ1冊で簡単にわかる!
感染症が街を襲った時、
彼らは何を思い、どう行動したのか――。
押さえておくべき代表的なシーンを、マンガ&あらすじで紹介。
新型コロナ時代、何を考え、行動すべきか――。

フランスのノーベル文学賞作家アルベール・カミュの代表作「ペスト」の解説本。
マンガ、あらすじ、著者の考察の組み合わせで、
ストーリー全体、代表的なシーンを知ることができる。

人間としての自由、行動、選択とは何か。
オランという市でネズミが次々に死に始め、
続いて、原因不明の熱病患者が発生、人々を恐怖に陥れた。
市は閉鎖、解決策はなかなか見つからない中、立ち上がった人々の物語。
感染症との闘いが他人事でない今、70年前の長編小説が読まれている理由がわかる。


■目次

・マンガでつかむ『ペスト』
・『ペスト』登場人物相関図
・『ペスト』原題(La Peste)とは
・ああらすじでつかむ『ペスト』

●各章 あらすじ

1 大量のネズミの死(1章)
2 当事者になれない権力者たち(2章)
3 閉門(2章)
4 「どんな手を使っても脱出する!」ランベールの挑戦(2章)
5 「ペストは神の罰なのです!」パヌルー神父の説教(2章)
 他

・解説 易しさの自覚と、自由な選択

■著者 大竹稽
教育者、哲学者。思考塾(横浜市)塾長
1970年愛知県生まれ。愛知県立旭丘高校卒。1989年名古屋大学医学部入学・退学。
1990年慶應義塾大学医学部入学・退学。1991年東京大学理科三類入学・退学。
2007年学習院大学フランス語圏文化学科入学・首席卒業
(フランス語圏文化学学士。論文テーマは、サルトルと自己について)。
2011年東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻修士課程入学・修士課程修了(学術修士)、
フランス思想を研究。その後、博士後期課程入学、カミュ、サルトル、バタイユら実存の思想家、
バルトやデリダらの構造主義者、そしてモンテーニュやパスカルらのモラリストを研究(その後、中退)。
博士課程退学後は建長寺・妙心寺などの禅僧と共に「お寺での哲学教室」や「お寺での作文教室」を開いている。
専門分野は哲学、教育、禅(哲学と仏教(東西の思想)の融合 共悦・共楽・共生の思想家)。

■イラストレーター 羽鳥まめ
漫画家・イラストレーター。
主に大手学習教材企業の漫画やイラストを手掛ける。専門学校で非常勤講師経験あり
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲンキ

116
ノーベル文学賞を受賞したアルベール・カシュの「ペスト」。原書は難しそうで読めてませんが、本書が図書館で地元高校生のおすすめ本として紹介されていたので、読んでみました。臨場感はペストによる死者数の事実にではなく、人間の心に置かれていました。ペストによる苦しみや悩み、不安を通して、人間は何を選択し、どんな行動をしていくのか?を考えさせてくれました。まさに今、私たちは新型コロナ禍の中で、どうしようもなく、不自由な状況ですが、ギブアップすることなく、みんなと繋がり合って、坑がい続けていくことの大切さを学べました。2020/11/23

まあやん

6
原作読んで、難しくてよく分からなかった。面白かったのに全然覚えてない本もあるんだけど、面白くなかったのになぜかよく覚えてるし、ずっと心に引っかかってる。著者がめちゃくちゃ頭のいい人だからか、この本も私には難しかった。自由な人間か囚人か?私は登場人物の誰になりうるか?コロナじゃなきゃ手を出さなかった本だけど、ずっと引っかかり続けそう。2020/12/14

鈴木双葉(全日本目が死んでる団団長)

6
原作読んだがさっぱりわからんかったのでこれに手を出す。/「自由な人間」と「囚人」の話が出てきたが、人には向き不向きつうもんがある。囚人が合っている人間(私も!)は別に囚人でいいじゃん、とは思うが、例えば全体主義が蔓延するような時には、抵抗力のない大衆になって危険なんだろうか。/しかし私は腐女子なんで、ついついリウーとタルーでいらん妄想をしそうに。2020/11/08

AKO

3
原作は途中で挫折…。先日図書室で借りたこの本は楽しめた。原作を読んでないので、この本で自分があらすじや言いたいことをつかめたのかは分からないけど、どうしようもない中でどう生きるかという視点から「自由な人間」とは?ということを考えさせられる深い話だった。本の題の通り60分で読めるけど、それでも読み戻ったり、人物相関図を見たりと外国文学は私にはやっぱり簡単ではなかった。今でいうと、コロナ禍だからこそ得たものの話を聞くことはあるけど、亡くなられた方を思うと、言うのはあまりよくないとも思う。2021/04/25

なりぶぅ

3
コロナ禍で話題になったカミュの『ペスト』。外国の作品はやたら難解なものが多く、あまり好きではないため気にはなっていたものの手に取ることはなかった。マンガならいけると思い読んだが、本書はマンガは最初の方に少しであとはあらすじになっている。それでも格段に読みやすかったので、今後話の内容を肉付けするために小説を読んでみようかと思う。人間の理解を超えた「どうしようもなさ」の中でギブアップすることなく、理解しようと抗い続ける「自由な人間」に私はなれるのだろうか。2020/10/13

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