内容説明
老いや死、破滅や終焉など、その予兆を感じさせつつ、なだれゆく散文的崩壊の危機に抗いながらその瀬戸際で紡ぎだすポリフォニックな抒情。2006年度萩原朔太郎賞受賞以後の到達点。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rou
10
松本悲歌は読めばいろいろと見つかる本で「アキラ」のように私の中では膨れ上がる。増殖する破壊ダー。シンクロする音の響きは光速の血だらけで暴走へと誘い、気づけば詩の総体は膨張していく。熱量が、すごい。詩そのものに先立つ、「詩人」を思った。2020/08/30
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6
「日本の現代詩だって生ゴミじゃねえか。腐臭のなかで俺は生きてる。だから君の死を俺は評価しない。墓は石だろ。俺らには紙しかない。」2019/11/30
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5
「イケルシカバネ」=散文的崩壊=現代詩を、「イキルシカネエ」=悲歌=抒情詩に転化する。2020/10/23
kentaro mori
1
⚫︎時間は残酷だな/時間はいつだって青い/俺は今日、何をしたんだろう/孤独と書いて、それが娯楽に読めてしまうような時間を/俺はたぶん生きているんだ2024/02/03
n
0
もっと削って欲しいともおもうけど削ったらこれじゃなくなっちゃうんだろうな。雑味のカオスから宝石を探す作業。2023/12/12
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