日本経済新聞出版<br> 電池の覇者 EVの命運を決する戦い

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日本経済新聞出版
電池の覇者 EVの命運を決する戦い

  • 著者名:佐藤登【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経BP(2020/09発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532323080

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内容説明

製造業の頂上決戦!
巨額投資で市場を席巻する中国、韓国企業。世界をリードしてた日本企業は勝機を見出せるか--。
パナソニック、GSユアサ、村田製作所、ATL、
サムスンSDI、LG化学、CATL、BYD……。
次世代革新電池を視野に入れた競争の最前線を徹底解説。

1887年に屋井先蔵が世界に先駆けて乾電池を発明して以来、日本の電池産業は長く世界をリードしてきた。とりわけ1960年代以降は隆盛期を迎え、次々と新たな電池を開発、生産を開始した。さらに1983年には旭化成の吉野彰氏らが経済社会を大きく変えることとなるリチウムイオン電池の原型を確立。1991年にソニーが世界初の製品化を実現した。
日本電池産業の輝かしい歴史も、21世紀に入ると様相が変わる。韓国企業が日本勢を追い上げ、2010年にはサムスンSDIがモバイル用リチウムイオン電池で世界シェアトップに立った。近年は、さらに高い性能を要求される自動車搭載用の大型リチウムイオン電池の世界で、中国勢が急速にシェアを伸ばしている。高性能電池の開発、製造の行方は、製造業の頂点に立つ自動車産業の未来をも左右する。世界の環境規制、中国の産業政策などもあいまって、日本の牙城だった電池産業が大きく変貌しようとしている。

目次

第1章 日本の牙城

第2章 モバイル用電池の明暗

第3章 EV開発の思惑と電池戦略

第4章 中国市場の変化と欧米、インド

第5章 車載用電池の攻防

第6章 定置型蓄電池の幕開け

第7章 品質競争--安全性と信頼性のビジネス

第8章 成長への戦略

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

67
自動車、モバイル端末、定置用エネルギー…どの分野でも、今後の社会の変革は、電池の容量、価格、安全性がどうなるかに依存すると言っても過言ではない。日韓両国で豊富な経験をお持ちの著者が、研究開発およびビジネスの両面から現状を俯瞰されている本書を読めば読むほど、技術で先行しながら、価格と投資力勝負となった途端に追い抜かれる日本の負けパターンが思い出される(液晶、薄型テレビ、携帯電話、半導体、次は電池?)。私は、全固体電池への期待が大きいが、その紹介が少ないのは、まだまだビジネスには程遠いということなんだろうか。2020/11/15

Porco

17
特にEVについて、世間で言われているほど簡単なものではないことがわかります。2021/04/03

tetsubun1000mg

11
自動車業界に少し関連する仕事が多いので、電動車の情報が欲しくて選ぶ。 筆者の佐藤登さんは、ホンダのEV開発部門からサムソン電池部門の開発と幹部を経験したらしい。 理論も少し出てくるが電池産業の歴史が企業名を上げて紹介される。 携帯電話・PC、電気自動車、住宅用定置エネルギーと広がりが理解できて面白い。 これから急速に拡大しそうなEVだが、世界中の自動車業界が力を入れているその先は必ずしも順風満帆とはいかないようだ。 現在のリチウム電池はパワー、サイズ、安全性に限界があり全固体電池量産化が待たれるようだ。2020/11/28

でんがん

9
群雄割拠の電池市場について、元サムスンSDIの筆者が今後の展望も踏まえて記されていた。全固体電池やレドックスフロー電池について知りたくて手に取ったが、その他の箇所も面白かった。2021/04/10

Yuta

8
蓄電池の開発の歴史を振り返りながら、現在の世界的なプレイヤーでの最新技術が網羅的に紹介されており分かりやすい。特に、電池サプライヤーの最新動向の記載はとても参考になった。蓄電池の全体感を理解したい人には良書。著者自身もサムスンやホンダで電池ビジネスをやっており、リアリティもある。ただ、日経ビジネスでの連載を書籍化したので、やや時事的で技術的な解説が多い気がした。中長期的な視点や今後の中長期的な見解も知りたい所。2021/05/04

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