侍女の物語 グラフィックノベル版

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侍女の物語 グラフィックノベル版

  • ISBN:9784152099655

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内容説明

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【カラー/固定型】カラー・大画面での閲覧に最適化されたコンテンツです/ギレアデ共和国の侍女オブフレッドは、司令官の子を産むための存在だ。監視の目に怯える彼女だが、ある日、交流が禁じられている司令官の部屋に招かれる。ノーベル文学賞受賞が期待される作家による名作を、気鋭のイラストレーターがグラフィック・ノベル化。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

63
今から『誓願』の発売までに小説の『侍女の物語』を読み返すのは無理そうだと思ったのもあって、悩みに悩んだ末に購入してしまった。元から赤と白のビジュアルが印象的な小説ではあるが、このグラフィックノベルの表現力は素晴らしいものがある。ときに美しく、ときに残酷、文章で読むのとはまた違った衝撃。マーガレット・アトウッドの作り出したディストピア世界を繊細かつ大胆に描出した極上のアダプテーションである。ファン必携。アトウッドの小説が気になっている方は是非、こちらからでも。2020/09/18

たまきら

46
私たち現代の女性が真に恐れることは、努力して身につけた知識や才能を無視され、「母体」という生物学的な部分だけで価値を決められることではないでしょうか。私にはどんなホラーよりも恐ろしい話でした。同時に世界中に行き過ぎたデジタル社会の監視体制に警戒している人たちがいるんだな、とも。同志よ…。私たちは自ら24時間監視されている箱の中に入っているのかもしれないなあ…。2023/08/19

tom

29
読友さんに教えてもらう。アトウッドは、私には気になるけれど遠い人。何度か読もうとしたけれど、上巻は読んで下巻は挫折(またの名をグレイス )などなど、読了した本は、たぶんない。そこにこの本が現れる。図書館に注文したら、あっという間に届けてくれた。画像だから文字は少々。これなら読める。こんな話だったのかと、ため息つきながら読み終える。男というものの馬鹿馬鹿しさ、そんな男に迎合する女の傲慢さ、そんな世界からの脱出、他書にもしばしば現れるキャラの極致。面倒な世の中と思ってしまう。アトウッドの物語、遠慮したい世界。2024/02/10

がんぞ

6
女にしか書けない残酷さ、の原作。絵物語で本編よりラクに読める。「産む器官だけが大事」「男のほうが強いから偉い」「文字など覚えないほうが良い、料理家事でいい」「暇があれば手芸でもしとけ」「化粧もいらない」「男を敬い男に尽くせ」「(生殖を許されない)下男は男ではない」そのような〈男感覚〉の圧迫を感じながら女は生きているのだろうか/日本人観光客のケバさが見事、「あなたは幸福ですか」幸福を求めて不幸になるのはあまりによくある/秘密警察なくては強権支配は維持できない、コア支配者は禁欲を守っていない←言論統制社会では2022/05/08

よしあ

5
ビジュアルが過不足なく、原作どおりで素晴らしい。画面の構成もよくできていて、セリフも上手くまとめている。いきんでいきんでいきんで…という反復が、異常さをだしている。 いかにうまく表現しているか、原作の文章もじっくり味わってこそ。ただし、ラスト3ページは希望のエピソードなのに、暗いイメージで終わってるのが、物足りない。2023/10/16

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