内容説明
中国は領土紛争において、強硬な政策をとることが多いのか、妥協的な政策をとることが多いのか。そしてどのような場合に武力行使に踏み切り、どのような場合に妥協するのか。本書では大量の中国語史料と鋭い理論的視野をもって建国以来の23の領土紛争を検証し、これらの疑問に答える。日本語版のために尖閣問題を論じたエピローグも収録。
目次
日本語版への序文
謝辞
序論
1 台頭する国家、領土、そして戦争
2 領土紛争における協調とエスカレーション
3 本書の概観
第1章 領土紛争における協調とエスカレーション
1 領土紛争における協調
2 領土紛争のエスカレーション
3 理論の統合
4 中国の領土紛争の説明
5 結論
第2章 一九六〇年代の辺境部の紛争における協調
1 一九五九年のチベット動乱
2 一九六二年の領土危機
3 結論
第3章 一九九〇年代の辺境部の紛争における協調
1 天安門の激動
2 新疆の不安定
3 インドやブータンとの国境の安定
4 結論
第4章 辺境部の紛争におけるエスカレーション
1 一九六二年──中印国境紛争
2 一九六九年──珍宝島襲撃事件
3 一九八〇年代──中越国境での衝突
4 結論
第5章 国家統一をめぐる紛争
1 引き延ばし戦略による統一──香港とマカオ
2 マカオ
3 毛沢東時代の台湾問題
4 一九五四年の台湾海峡危機
5 一九五八年の台湾海峡危機
6 一九六二年の回避された危機とその後
7 毛沢東後の台湾問題
8 一九九五年から九六年の台湾海峡危機
9 一九九〇年代後半に回避された危機
10 結論
第6章 島嶼部における紛争
1 引き延ばし戦略の優勢
2 パラセル諸島の併合
3 スプラトリー諸島への進出
4 結論
結論
1 議論の敷衍
2 国際関係論へのインプリケーション
3 中国の外交政策の源泉
4 中国の領土紛争の将来像
エピローグ 尖閣諸島をめぐる紛争──なぜ中国はエスカレーションを選んだのか
1 主に引き延ばし戦略を採用──二〇一〇年までの尖閣紛争
2 二〇一〇年の漁船衝突事件
3 二〇一二年における三島の「国有化」
4 結論
付録 中国の領土紛争の起源概観
1 辺境部における紛争
2 国家統合をめぐる紛争
3 沿海島嶼部の紛争
監訳者解説 中国の対外行動の謎を解き明かす最善の説明
原注
参考文献
人名索引
事項索引
感想・レビュー
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