大災害と情報・メディア - レジリエンスの向上と地域社会の再興に向けて

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大災害と情報・メディア - レジリエンスの向上と地域社会の再興に向けて

  • 著者名:三友仁志
  • 価格 ¥4,400(本体¥4,000)
  • 勁草書房(2020/10発売)
  • ポイント 40pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326504572

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内容説明

発災時のみならず、その後の復旧・復興においても情報をロングテールで提供することが求められる。的確な情報の提供とコミュニケーションの形成、コミュニティの活用を通じて情報が市民のモチベーションを高め再興に向けた動きを加速し、地域社会を活性化することが期待されている。本書はそのための方向性を示すことを目指している。

目次

はじめに

第1章 コミュニティ防災とICT―熊本地震,九州北部豪雨,西日本豪雨等を踏まえて[林秀弥・西澤雅道・金思穎]
 1.はじめに
 2.災害対策基本法改正と地区防災計画制度の創設
 3.地区防災計画制度と事業継続
 4.防災と「心の罠」
 5.ICT×AI×防災・減災
 6.事例から考える防災とICT
 7.おわりに

第2章 自治体公衆無線LANの有効活用戦略[実積寿也]
 1.はじめに
 2.自治体公衆無線LANとは
 3.熊本地震における活用状況
 4.自治体の状況
 5.望まれる改善策
 6.おわりに

第3章 メディア情報と震災後の行動―東日本大震災を例として[三友仁志]
 1.はじめに
 2.メディア情報が与えた被災地外へのインパクト
 3.被災後におけるメディア情報と人びとの行動
 4.分析結果
 5.被災者年代別のインパクト
 6.おわりに

第4章 2016年熊本地震におけるマスメディアおよびインターネットメディアの利用と知覚されるイメージ[チェン・ジョン・ウィリアム]
 1.はじめに
 2.2016年熊本地震
 3.メディアシステム依存とメディアの知覚されるイメージ
 4.方法論とデータ
 5.分析結果
 6.おわりに

第5章 地域放送メディアによる「力づけ」の価値[大塚時雄]
 1.はじめに
 2.研究の背景
 3.メディアにおける「力づけ」を調査する
 4.調査の実施と結果
 5.おわりに

第6章 大震災時にビッグデータを活用したサービスの利用について―災害対応における「自助力」強化のために[櫻井直子]
 1.はじめに:災害対応における社会の変化と研究の背景
 2.大震災時にビッグデータを活用したサービスの利用に関する実証研究
 3.調査結果
 4.おわりに

第7章 災害時における個人情報利活用サービスに対する利用意向―運営主体と個人情報の利用方法に着目した検討[高口鉄平]
 1.はじめに
 2.検討のねらい
 3.分析の方針と調査の概要
 4.分析結果
 5.おわりに

第8章 大規模災害時における放送メディアの役割と機能―東日本大震災,熊本地震,北海道胆振東部地震における検証と考察[木村幹夫]
 1.はじめに
 2.東日本大震災時のメディアの役割に関する調査
 3.熊本地震時のメディア利用行動
 4.北海道胆振東部地震
 5.おわりに

第9章 シビック・メディアとしての震災アーカイブの多様な試み―311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブ,3がつ11にちをわすれないためにセンター,およびリアス・アーク美術館常設展示の事例から[中嶋聖雄]
 1.はじめに
 2.311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブ
 3.3がつ11にちをわすれないためにセンター
 4.リアス・アーク美術館常設展示
 5.あとがき:アーカイブが震災復興と地域社会の再生に果たす役割

第10章 官民データ連携時代のICT利活用によるローカルなレジリエンス向上―日米の災害情報伝達プラットフォームの社会的受容の観点から[田中絵麻]
 1.はじめに:ICTによる情報伝達と社会のレジリエンス
 2.アメリカにおけるICT活用型災害情報伝達システム:IPAWS
 3.日本におけるICT活用型災害情報伝達システム:Lアラート
 4.おわりに:防災領域における地域情報プラットフォームの社会的受容

索引