内容説明
数理論理学の創始者、分析哲学の祖・・・といった歴史的レッテルを貼られ、別人であるかのように扱われている数学者・論理学者としてのフレーゲと哲学者としてのフレーゲ、両ペルソナを形而上学という観点から統合する。数学の哲学における彼の論理主義は別の意味での論理主義、より包括的な形而上学的理念「汎論理主義」の帰結であった。
目次
凡例
はじめに
第1章 フレーゲ論理主義の母胎としての汎論理主義
1.1 論理の普遍性と論理主義
1.2 汎論理主義
1.3 個数言明と概念についての言明
1.4 汎論理主義、論理主義、値域、基本法則V
第2章 フレーゲの普遍主義と論理中心的窮境
2.1 推論計算としてのブールの計算論理と、普遍的記号言語としてのフレーゲの概念記法
2.2 計算としての論理と言語としての論理
2.3 フレーゲの形式主義批判における汎論理主義
2.4 汎論理主義と概念〈馬〉問題
2.5 普遍的媒体としての言語と意味論の表現不可能性
第3章 フレーゲの解明の方法
3.1 フレーゲの「定義」
3.2 フレーゲの「解明」
3.3 解明と自然言語
3.4 『基本法則』第31節とメタ理論
3.5 『基本法則』第31節と解明
第4章 フレーゲの普遍主義とメタ論理
4.1 フレーゲ論理学の普遍主義的解釈
4.2 フレーゲの真理観とメタ理論の可能性
4.3 フレーゲの反モデル論的論証
4.4 フレーゲの「新領域」と独立性証明
あとがき
フレーゲ著作略記
参照文献
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