内容説明
1960年代後半から70年代にかけて、米国は日本本土に所在する米軍基地の大掛かりな再編(整理・統合・縮小)を行った。それは単一の政策ではなく、連続した長期の政策プロセスだった。本書は日本本土、とりわけ首都圏から基地が撤退したことの政治学的意味を解剖するとともに、米国の一次資料を紐解き、沖縄返還の陰にふせられたもう一つの歴史の転回をあぶり出す。
目次
図表一覧
日本本土の米軍基地・施設配置図(一九六八年一〇月時点)
関東計画位置図
略語一覧
序 章
第1節 何を問うのか──米国の政策決定過程
第2節 問いの意義──理論と歴史
第3節 構成
第1章 分析枠組──なぜ、誰が、いかにして
第1節 政策決定過程
第2節 モデルと仮説
第3節 方法
第2章 政治化する基地〈1968〉──日本の視点
第1節 基地をめぐる国内闘争
第2節 日本政府の対応
第3節 国内調整
第4節 日米合意
小結
第3章 再編計画の始動〈1968〉──米国の視点
第1節 道程
第2節 ジョンソン・マケイン計画
第3節 国防総省の反応
第4節 OSD計画
第5節 航空基地
第6節 日米合意
小結
第4章 日本防衛と沖縄〈1969〉──軍部の視点
第1節 軍の反発
第2節 ニクソン政権の誕生
第3節 「日本防衛」の意味
第4節 海軍省の攻勢
第5節 新OSD計画
小結
第5章 議会の参入〈1969─70〉──議会調査権の行使
第1節 サイミントン委員会
第2節 聴聞会
第3節 最終報告
第4節 日本の動揺
小結
第6章 決定と伝達〈1969─70〉──国防長官の決断
第1節 主導権争い
第2節 トラブル・フリー
第3節 決定
第4節 日本への伝達
小結
第7章 関東計画へ〈1971─73〉──基地の不可視化
第1節 横須賀
第2節 厚木
第3節 関東計画
第4節 公表
小結
終 章
第1節 政策決定過程
第2節 因果メカニズム
第3節 含意
付 表 本土の米軍基地一覧(一九六八年一〇月時点)
あとがき
参考文献
注
索引
感想・レビュー
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Willie the Wildcat
BLACK無糖好き
erechorse