移民受け入れと社会的統合のリアリティ - 現代日本における移民の階層的地位と社会学的課題

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移民受け入れと社会的統合のリアリティ - 現代日本における移民の階層的地位と社会学的課題

  • 著者名:是川夕
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  • 勁草書房(2020/10発売)
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  • ISBN:9784326603213

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内容説明

国勢調査個票データを用い、日本における移民の社会経済的状況を定量的に分析、その傾向と特徴をナショナルレベルで明らかにする。文化的共生に重点が置かれてきた日本における移民研究を階層概念を軸に再構成、欧米の移民研究との理論的接続をはかり、移民の社会的統合を進めるにあたり具体的な議論につなぐ視点を提供する。

目次

はじめに

第I部 問題の所在,及びその背景

第1章 現代日本における移民受け入れと社会学的課題
 1 現代日本における移民受け入れとそれをめぐる政策論争
 2 移民受け入れをめぐる社会学的課題
 3 本研究の目的,及び構成

第2章 近代以降の日本における移民受け入れの歴史――国際移動転換の観点から
 1 現代日本における国際移動転換と移民人口の増加
 2 諸外国における国際移動転換
 3 日本を取り巻く国際移動の歴史
 4 社会変動の主要因としての国際移動転換

第3章 日本の移民研究における方法論的課題――移民の階層的地位に注目して
 1 移民研究における移民の階層的地位
 2 米国を中心とした欧米の移民研究における階層的地位の位置づけ
 3 日本の移民研究における理論的枠組み
 4 日本の移民研究における社会的統合アプローチの可能性

第II部 移民の階層的地位に関する実証研究

第4章 移民男性の労働市場への統合状況とその要因――Immigrant Assimilation Modelに基づく分析
 1 日本における外国人人口の増加とその階層的地位
 2 先行研究の検討
 3 命題,及び探究課題
 4 記述統計による分析
 5 多変量解析による分析
 6 外国人の労働市場への緩やかな統合

第5章 ジェンダーの視点から見た移民女性の階層的地位
 1 日本における「移民の女性化」
 2 移民研究におけるジェンダー
 3 命題,及び探究課題
 4 記述統計による分析
 5 多変量解析による分析
 6 日本における「二重の障害」仮説の妥当性

第6章 移民第二世代の教育達成に見る階層的地位の世代間移動――高校在学率に注目した分析
 1 移民第二世代の教育達成の重要性
 2 先行研究の検討
 3 本研究の命題と探究課題
 4 記述統計による分析
 5 多変量解析による分析
 6 移民第二世代の教育達成に見る階層的地位の世代間移動

第III部 展望

第7章 現代日本における移民の社会的統合とその展望
 1 本研究で明らかにされたこと
 2 現代日本における移民の社会的統合とその展望

あとがき
初出一覧
参考文献
図表一覧
事項索引
人名索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yutonm

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第四章:人的資本の移転可能性を検証するために、5年前の居住地が海外だった27-59歳を対象に分析しているが、学部卒業後に日本語学校に通い修士課程を出た新卒二年目の中国人が多く入り込んでしまうことになり、日本で得た人的資本を無視するのは厳しい(学部と院を分ければよかったのかもしれない)直近の著者のワーキングペーパーでは日本語学校の留学生にも焦点を当てており、今後の研究での反映を期待。 第五章:注釈でも示唆するようにヒューマンサービス系専門職に外国人女性が少ないのは国家試験といった制度的な要因があるのでは?2020/10/23

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