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内容説明
正義に基づき、道理正しい経済を進めることが必要であるーー。「近代日本資本主義の父」と称される一方、私利私欲にもとづく弱肉強食の競争を諫め、教育、福祉、外交といった社会事業にも尽力した先駆的な事業家・渋沢栄一。尊王攘夷思想に共鳴した農家の青年は、幕臣、新政府高官といった数奇な転身を経て、いかにして実業界に道を見出したのか。肉声が響きわたる2つの自叙伝からその実像を浮かび上がらせる決定版。解説・井上潤
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅわっち
13
読み上げで読みました。この本に感謝いたします。文語体で書いてあるので、聞いてるだけでは理解が多少浅くなっているかもしれませんが、とても興味深い本でした。明治維新前後の話は、変化が激しく興味を大変そそられました。また明治以降は、産業の発達がどうやって起こったがとてもよくわかる内容で、この本を読むのが役に立つように感じます。たくさんの企業を創業させているが、すべて順風満帆ではないことが書かれています。日本にとって大切な産業と思い、諦めない姿は立派に思いました。改めて偉人に相応しいと感じました。2025/08/27
ジュンジュン
7
近代日本の種まき役を担い、多くの事業や団体を立ち上げた渋沢栄一の回想録。元勲から同業者、市井の人、果ては外国人までが信頼を寄せたのは、その人徳の為せる業。政治的野心を持たず、権力から距離を置いた生き方、国家・社会への奉仕を第一義とした姿勢からだろう。「貴方は変わり者だからその道を進まれるがよろしいでしょうが、そういうお考えをもって私どもを律せられては困ります」(276p)。だからこそ、新札の顔にふさわしい。2021/09/21
iceman
2
どんな人に出逢いどの様に生きて来られたか? 口述筆記の体で様々な場面が記述されており人となりを感じることができました。また幕末から明治時代の当時の意外な様子も合わせて発見することが出来ました。またドラマではどの様な映像になるのか? 観る楽しみも増えました。2021/03/19
モッチー
1
「近代日本資本主義の父」渋沢栄一の2つの自伝を収録した本。幼少時代から、大蔵省を辞すまでの自伝『雨夜譚』を、『青淵回顧録』の抜粋でその後の各種事業の立上げについて補う構成となっており、渋沢の人生を柔らかい語り口で知ることができた。『雨夜譚』の中で、渋沢は自分の人生を蚕に例えている。蚕が卵から蚕児、繭、蛾と変化して、また卵に戻るように、自分の人生も4回の変化があったという。農民から攘夷の志士となり、その後一橋家に仕え、大蔵省への勤務、商業界への転身をした渋沢の変化に富んだ人生を、うまく例えた表現だと思った。2021/04/11
papahaba
0
攘夷を目指す農民浪人が、一橋家に仕え・欧州留学、大蔵省勤務、民間で銀行・保険・海運等々 黎明期の日本産業界の基幹事業を起こしていく、波乱万丈の人生を断片的にふりかえった本。時代に乗ったにせよ、卓越した洞察力・実行力に優れていたのであろう。2024/05/08
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