内容説明
【ミステリランキング4冠! 第1位『このミステリーがすごい! 2021年版』海外編・第1位〈週刊文春〉2020ミステリーベスト10 海外部門・第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇・第1位『2021本格ミステリ・ベスト10』海外編】実直さが評判の離婚専門の弁護士が殺害された。裁判の相手方だった人気作家が口走った脅しに似た方法で。現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた数字“182”。被害者が殺される直前に残した謎の言葉。脚本を手がけた『刑事フォイル』の撮影に立ち会っていたわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事の探偵ホーソーンによって、奇妙な事件の捜査にふたたび引きずりこまれて──。年末ミステリランキングを完全制覇した『メインテーマは殺人』に並ぶ、シリーズ第2弾! 驚嘆確実、完全無比の犯人当てミステリ。/解説=大矢博子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kircheis
622
★★★★☆ H&Hシリーズ第2作目。 前作以上に惨めな扱いのホロヴィッツの姿が笑える。コメディ要素強めだが、中身はガチ本格。 数多くの伏線が引かれているが、目眩しも多くて真相を見抜くのは難しい。犯人は候補には入っていたものの決め手に欠けていて特定はできず。 事件とは別にホーソーンの過去が少しずつ明らかになっていくのも楽しい。主要キャラとして日本人作家が登場するのは嬉しいが、俳句に季語が入っていないのは残念。2024/03/21
Tetchy
495
前作の感想でこの小説は探偵を探偵する小説だとしたが、このシリーズは探偵を探偵するシリーズなのだと修正しよう。1作目の原題が“The Word Is Murder”、2作目の本書が“The Sentence is Death”、つまり単語から文章となっていることからシリーズを重ねていくうちに物語が連なり、ダニエル・ホーソーンと云う人間が形成されるのではなかろうか。今回も手掛かりはきちんと目の前に出されているのに自然に溶け込んで全く解らなかった。ホロヴィッツのミステリの書き方の上手さをまたもや感じてしまった。2021/06/26
ヴェネツィア
472
ダニエル・ホーソーンのシリーズ第2弾。凝りに凝った構成は前作『カササギ殺人事件』にも劣らない。本作でも語り手はミステリー作家のホロヴィッツ自身。事件の渦中にありながら、ホーソーンを追い、同時に自らも推理を試みる。事件の解決が語られるまでは長いが、解明が始まってからは怒涛の如き勢いで真相が明らかにされてゆく。不用意なミステリーだと、どこかに不自然な、あるいは故意に伏せられていた情報や手掛かりがあったりもするのだが、そうした妥協は一切廃されている。慎重な上にも慎重な語りであり、書きぶりなのである。前半などは⇒2026/03/25
パトラッシュ
425
ドラマ『相棒』の右京さんの性格を悪くしたらホーソーンになるかも。癖が強く周囲をこき使い、敵対者は上司であろうと叩き潰し、人の隠し事を暴きながら真相にたどり着くところはそっくりだ。ただし右京さんより遠慮や容赦を知らぬえげつないやり方なので、バディも被害を受けてしまう。そんなプロセスで一級品の観察眼と推理力を披露するのだから、実に扱いにくい名探偵といえる。今回も細かな手がかりをすくい上げ、思いがけない犯人を指名するシーンは鮮やかの一言だった。今後もホーソーンが丸くならず、迷惑をかけながら事件を解決してほしい。2020/10/24
青乃108号
388
ううん。やっぱり良く出来ていて面白いとは思った。しかし、同じシリーズの作品を2冊、短い時間で続けて読み切るのはしんどかった。ストーリーも1作目のものとごちゃごちゃになってしまってああ、もうわからん状態。図書館の返却期日まではまだ日があったのに、ゆっくり読もう、って昨日書いたばかりなのに。ベッドに図書館を抱え込む男。ちょっと疲れたなぁ、あと83文字もあるし。面白い試みのシリーズだとは思ったが、もうこれ以上はきっと書かないだろうな。書いたとしても、もう読まないだろうな。255文字って、長いな、あと6文字もある2021/12/01




