内容説明
本書は、江戸期の鳥取を代表する文人画家・土方稲嶺の一生を紹介し、「気韻生動」の稲嶺の核心に迫り、従来の稲嶺像を覆してその真価を浮き彫りにするものです。今日稲嶺のことを知るには『鳥取県郷土史』などの地方史に拠らねばならず、本書は彼の全体像を知る貴重な一冊でもあります。稲嶺は江戸で宋紫石に学び、のちに円山応挙や谷文晁、伊藤若冲らのいる京都に活動の場を移し、晩年に鳥取藩絵師として召し抱えられましたが、人物、山水、花鳥、虫魚いずれも優れ、特に鯉画が巧みであったとされます。京都画壇最大の派閥であった応挙一門との軋轢や、確執を背景に、黙々と画家の本道を真っ直ぐに生き切った稲嶺の画業が、著者の熱い思いとともに蘇ります。
【目次】序章 稲嶺研究の動機/第一章 従来の稲嶺傳/第二章 稲嶺の先祖の偉勲/第三章 何故画家を志したか/第四章 宋紫石の下での修業/第五章 「気韻生動」の画境/第六章 京都に於ける稲嶺/第七章 鳥取藩絵師になる/第八章 圓山應擧論/終章 我が稲嶺論/土方稲嶺年譜/あとがき/図版14点、挿図76点
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