内容説明
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エドワード・バーネイズは「広報・宣伝(PR)の父」と呼ばれたアメリカ人広報マン。1891年ウィーン生まれ。1995年に没したが、戦争宣伝から商品の売り込みまで、ありとあらゆる宣伝活動(プロパガンダ)に従事した。心理学者ジークムント・フロイトの甥であり、多様な心理学手法を駆使して世論操作、大衆の合意形成を行う。「プロパガンダという技術をプロパガンダする」目的で書かれた本書は、W・リップマン『世論』と並び、PRマン、広告関係者必読のバイブル的な存在となっている。
目次
[訳者まえがき]中田安彦
[第1章]大衆をコントロールする
姿の見えない統治者/プロパガンダの必要性/大衆をコントロールするメカニズム
[第2章]新しいプロパガンダの誕生
プロパガンダは大衆説得の技術/プロパガンダの意味/プロパガンダを定義する/大衆の同意/戦争宣伝から平時の利用へ/流行はこうしてつくられる
[第3章]新しいプロパガンディストたち
影響力のある実力者/
コントロールされる社会生活/PRコンサルタントの誕生 /PRコンサルタントの職掌/企業の命運をにぎるもの/倫理と規範の背景
[第4章]心理学を応用したプロパガンダ
プロパガンダは科学だろうか/大衆はリーダーに従う/真の行動動機とは何か/繰り返して習慣にする/連想させるプロセスの重要度/消費者の関心を呼ぶからくり
[第5章]巨大化する企業と大衆の関係
需要を作り出す時代の到来/企業にとっての新しい競争/PRの多様性と健全性/「継続的アピール」と「話題づくり」/巨大化した企業、巨大化する責任/消費者以外へのアピール/世論を味方にするための戦略/広告が生んだ新たな競争/薄利多売を脱する付加価値の創造/企業の危機管理とプロパガンダ/
[第6章]プロパガンダと政治家のリーダーシップ
政治プロパガンダの必要性/産業界から学ばない政治家たち/大衆のニーズを調査する/政治にも必要な資金計画/感情に訴えるプロパガンダの功罪/どんなメディアを用いるべきか/大衆を動かす/政治における新しいプロパガンダ/分析的な耳と観測気球/政治家の未来像とプロパガンダ/
[第7章]女性たちもプロパガンダを使って団結する
女性によるプロパガンダの成功例/女性だからできるプロパガンダ
[第8章]教師や学校だってプロパガンダを行うべきだ
教師が行うべきプロパガンダとは何か/資金問題を解決するプロパガンダ/今日の大学が抱える諸問題/教育プロパガンダにまつわる倫理
[第9章]社会福祉事業におけるプロパガンダ
富裕層の支援を得る方法/黒人差別との闘いの事例/社会福祉事業はプロパガンダそのもの
[第10章]芸術と現代ビジネスとプロパガンダ
美的価値に目を向けはじめた産業界/改革されるべき美術館/科学分野への応用
[第11章]プロパガンダのメカニズム──どのように伝わるか?
新聞報道とプロパガンダ/雑誌・講演会そしてラジオの位置づけ/映画と著名人のキャラクター/この世からプロパガンダが消えることはない
[訳者解説]中田安彦
感想・レビュー
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長岡紅蓮
ぽん教授(非実在系)
makkachinn