内容説明
停滞と衰退の象徴だった大阪はなぜ蘇ったか。景気や経済指標の大幅改善、幼稚園から高校までの教育無償化、地下鉄民営化などの改革はいかに実現したか。「大阪モデル」をはじめ、新型コロナで国に先行して実効性ある施策を打てた理由は。10年余の改革を総括する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syuu0822
9
出版されたタイミングからしても「大阪都構想の賛成票を少しでも集めたい」「維新の会の宣伝をしたい」という意図があるんだろうなとは思います。書いてある内容というか、松井氏、吉村氏が行ってきたことは素直に評価したいですが、やはり少しいいことを書きすぎているような気もするので、そのうち維新の会に対する批判本も読みたいなとは思います。2021/12/03
大先生
9
ちょっと難しい部分もありましたが、すごく勉強になる一冊でした。大阪の話が中心ですが、大阪以外の方が読んでも参考になると思います。私なんて、この本読んで、地元の釧路市と釧路町を統一するために立ち上がろうかと思ったほどです。関東在住ですが(苦笑)。維新の会については、「独裁」「伝統破壊」等の批判もありますが、非常に真っ当なことをやろうとしていると思います。維新の会が国政でも勢力を伸ばしたら、官僚や既得権益層は恐怖でしょうね。私は府民ではありませんが、都構想が2度も否決されたのは本当に残念です。抵抗勢力恐るべし2021/02/24
ちろ
5
「東京人だけが知らない!?、大阪の大変貌」という皮肉が中々言い得て妙だと思った。大阪と言えば、いつも道頓堀や新世界の小汚い種々雑多なイメージが先行しがちだが、実際に梅田や天王寺周辺を歩いていると非常に洗練された都会を感じることができる。加えて近い将来、うめきた2期や、万博といったビッグイベントもあり、街全体に勢いがある。維新の会主導でさらなる大阪発展に期待したい。2021/02/22
ナン
3
政治と行政の考え方・進め方の違いを感じた。行政では現状維持や継続性が重視されるが、行政の力だけでは大阪のようにダイナミックに変化させることはできない。その意味で「政治力」の大きさ(怖さ)を感じさせる。また、大阪府市職員や住民の方に実際にここ10年ほどでよい変化を感じているか聞いてみたい。もし評価する意見が多ければ、それは維新の会の実績として率直に評価されるべきことなんだと思う。私としては、情報公開やPT制、第三者評価、現場重視などは評価されてよいと思った。2023/10/28
lo
1
良い行政とはなにか?について考えるのにオススメの一冊です。私は大阪に住んでいるわけではありませんが、大阪府/大阪市の二重行政の解消、地下鉄や関空等の公共交通の改革、大阪城公園の民営化など、大阪の事例を知ることは大変勉強になりました。 (追記) 再読しました。大阪都構想の目的を理解することができました。反対派について、ネット等でも調べてみましたが、情緒に訴えたり、不安を煽ったりばかりで、建設的な反対論点は提示されておらず、現職の利権絡みの反対に合っていたことを今更知りました。成立せず、残念です。2022/07/18