岩波ジュニア新書<br> 居場所がほしい - 不登校生だったボクの今

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岩波ジュニア新書
居場所がほしい - 不登校生だったボクの今

  • 著者名:浅見直輝
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 岩波書店(2020/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005008841

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内容説明

中学時代に2年近くにわたる不登校・引きこもりを経験.昼夜逆転の生活の中でネトゲに没頭するも,一念発起して高校,大学へ進学.その体験から,現在は,生き難さを抱える当事者と親たちに寄り添う活動やプロジェクトを展開中.ネガティブに語られがちな「不登校」を,人生のチャンスと考え生きる著者が語る過去,今,そして夢.

目次

はじめに
1 不登校の始まり
コトの始まりは,理科実験室の事件/「卑きょう者は,お前だ!!!」/学校を休み始める気持ち/家族に求めていたこと/家の中の空気/忘れられない,母親の姿/父親に電話で叫び続けた/おばあちゃんが家まで来てくれた/ボクの中に,ボクはいない/ゲームにハマる,本当の理由/家の外に出たきっかけ/心を開いた,おばちゃんとの会話/変化の兆し/安心できた親の言葉/同級生からの一通のメール/学校にまた通い始めた理由
2 高校時代――心は学校に通っていない
高校に進学する/モヒカンになった高校一年時/自分を強く明るく見せる理由/ハンドボール部のチームメートに打ち明けたこと/みのるが言い放ったひと言/「連絡してみようかな……」/電話でボクのことを話す/無言/その後/数年ぶりの再会
3 大学時代――「つらさ」は,?がりにもなる
大学を目指した理由/世界は,思っていた以上に広かった/ボクの経験も,話してみたらどうなるだろう……/打ち明けた時の周りの反応/仲間を見つけたい/高校生,専門学校生,大学生が集まった/生き方も進み方も,たくさんある!/チーム名は,十人十輝/日本の不登校生の人数/ボクが出会った生徒たちの声や気持ち/会話が生まれる一つの鍵/音楽好き不登校生×シンガーソングライター/中学二年生の,まゆちゃん/プロジェクト,初日/歌詞づくりの中で出てきた,まゆちゃんの言葉/ついに迎えた,本番の日/ライブを終えて/こんな光景や場所を,日本中に広げたい/一九六カ国の若者たちと出会った日/国際人ではなく,元引きこもり/「不登校」と「世界」に何の関わりが?/目にした光景/国から逃れてきた,二二歳のスーダン人/強制結婚に反対する,アゼルバイジャン人/世界の若者たちに共通していたこと
4 今,そしてこれから――二四歳,ボクの道
二四歳,ボクの今/就活?末記/心に引っかかったひと言/この道を選んだ最後の決め手/学校で/教室の居づらさ研究/子どもは見ている/親の心が楽になる場所づくり/あるお母さんに起きた変化/なぜ,話しかけてきたのか/生きづらいフェス,開催/ボクが描く未来――居場所を選べる社会をつくる/学校の先生から聞いたこと/始業式に,人生を終わらせる子どもたち/全国各地にある学び場/学び方もいろいろあっていい/これから挑んでいくこと
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

香菜子(かなこ・Kanako)

34
居場所がほしい。浅見直輝先生の著書。子供たちに居場所を与えるのは保護者や教師も含めた大人の役目。疎外感を感じさせないだけでなく、過干渉もしない、その姿勢が必要。特に最近は少子化で過干渉の親が増えているから。2018/11/04

イチイ

20
中学生時代に不登校を経験し、大学を卒業した現在は講演会活動などをしている著者が自身の不登校経験や登校を再開し現在に至るまでの活動について記したエッセイ。不登校児の経験について知りたくて読んだが、それはごくわずしかなく、不登校経験を活かし取り組んできた活動の報告がほとんど。代表を務めているという団体では居場所づくりなどの活動を行なっているようだが、ウェブサイトもないようで、実態がわからず評価がしにくい。不登校の当事者にとってはひとつのロールモデルになるかもしれないが、読みたいものではなかった。2020/06/10

葉月ねこ

14
「ツラさは、いつかチカラになる。」辛い経験、マイナスな感情が、誰かのエネルギーになれば何よりだ。井の中の蛙にならず、世界中の誰もがそれぞれの「ツラさ」を抱えている。紛争地域や、スラム街やら…。そんな人たちの痛みや苦しみも想像できる視野の広さが私もほしい。2019/04/14

Ernest

4
不登校の人にはどうしても不登校の理由を聞いたり、学校へ行こうよって話をしがちだろうけど、そんなの嫌に決まってるよな。この人は好きなことに救われたけれど、好きなことって本当に人を救ってくれるよな。逆転裁判でも深海魚でも、どんな馬鹿げたことでも好きなことを見つけられると良いよな。この人みたいに不登校の原因がはっきりしている人ばかりではないだろうけれど、立ち直り方は一緒な気がする。好きなことに救われて、人と関わることで人は癒されるんだな。まあ人に会えるようになるまでが問題だけれど。2021/12/11

ジュリ

4
中学生のころ、ひきこもりだった著者の経験。ひきこもりでの経験があっても、大学を卒業できるし、自分の道を見つけることができる。今は人のためになる立派な仕事をしていて、ひきこもりをしていたことがあっても社会で活躍できることを知り、希望を持つことができた。やりたい仕事につくためには、自分から行動をすることが大切。2020/02/16

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